【レポート】

IDF Fall 2006 - PCI Express Update

2 PCI-SIG Update - その2

大原雄介  [2006/10/18]

それではCFMのSpecification策定が遅れている要因は何か? という話だが、PCI Express 2.0 CFMでは配線のインピーダンスを従来の100Ωから85Ωに変更するという大きな変更が入ったのがその主要因だという(Photo05)。信号の高速化に際してはインピーダンス現象は効果的であり、100ΩのままではTiming Marginを達成するのが難しかったためだそうだ。ただこれにより、例えば従来の基盤をそのままに、デバイスだけ2.0対応のものに入れ替えても5GHzは達成できないことが明らかになった。

Photo05:タイミングバジェットは1.1の400psから200psに減少した。この200psをどう割り振るか、が2つの円グラフの内訳。Clock Marginがタイトになり、その分をChannel Marginに割り振って解決したが、それでも100Ωのままでは難しかったようだ。

ところでCFM 2.0では、x2とx12という新しいバス幅が追加された(Photo06)。このx2とx12という不思議なバス幅を追加した理由をYanes氏に聞くと「InfiniBand」というお答え。「InfiniBandをやってるチームは、3カ月ごとに『いつx12をサポートしてくれるんだ?』としつこく要求を出し続け、最終的に彼らが勝った」のだそうである。

Photo06:面白いのはUp/Down Pluggingの表にx2/x12が無いこと。なので、例えばPCI Express x16スロットにPCI Express x12のカードを挿した場合、速度はx12ではなくx8相当にダウンする。同様にPCI Express x2のカードはx1相当に扱われる。x2/x12のカードがその性能を発揮するためには、x2/x12のスロットを用意することが必須である、とはYanes氏の言。彼は余りx2/x12というバス幅はお好みではないらしい。

InfiniBand単体は2.5Gbpsの双方向接続だから、PCIeのx1ではちょっと帯域が足りない(PCI Expressも2.5GHzだが、8B10Bエンコーディングのために実効転送レートは2GHzになるから、x1だと2Gbpsでやや不足し、x2で足りる形。また4x InfiniBand(10Gbps)はPCI Express x8ではカバーできるが、その上の12x InfiniBnad(30Gbps)になると、計算上PCI Express x15でマッチするから、素直にPCI Express x16を使えばよさそうに思えるのだが、どうもPCI Express x12のカード2枚挿しという構成にしたかったらしい(理由は不明)。

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