【レポート】

Black Hat Japan 2006 - Winnyの暴露ウイルスは検出できず - 情報漏えいを特定するためには

1 「各ISPユーザーのおよそ1%がWinnyユーザー」という傾向

    小山安博  [2006/10/17]

    セキュリティイベント「Black Hat Japan 2006 Briefings」の2日目、ネットエージェントの杉浦隆幸氏が講演を行った。ネットエージェントといえば、国産のファイル交換ソフトWinny関連の問題で頻繁にメディアに登場していたが、今回も「Winnyのプーさん」と題し、Winnyに関する調査結果などを解説した。

    ネットエージェントの杉浦隆幸氏

    杉浦氏によれば、現在のWinnyユーザーは1日あたり40~45万人程度。平日は40万人ほどだが、休日には平日より5万人多い45万人まで増えることから「全体の10%以上が(平日は)働いている人ではないか」と予想する。

    ちなみにこの数字は、今年7月にコンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)が発表したファイル交換ソフトの調査結果の数字からWinny利用者数を推計すると58万人程度だったので、それよりはやや少ない値といえる。

    また杉浦氏は、各ISPのだいたい1%ぐらいがWinnyユーザーという傾向もあると指摘している。

    そのWinny上でやりとりされているコンテンツは、「2年ぐらい前の調査ではゲームがトップだった」そうだが、現在はアニメが中心なのだそうだ。特に深夜帯に放送されるアニメや、在京キー局のみで放映され、地方では見られないアニメのような「地域格差があるようなコンテンツ」が多いそうだ。逆に地方でのみ放映されているコンテンツも多いらしい。

    たとえば独立UHF局を中心に放送されたTVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」は代表的な人気作品らしく、杉浦氏によれば「Winny上の視聴者」つまりこのアニメをダウンロードしたユーザー数は5,000人程度だったそうで、Winnyユーザー数で考えれば結構な数ではある。当然違法行為ではあるのだが、杉浦氏は「(同アニメの)流行の一翼を担っていたのではないか」と指摘する。

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