【ハウツー】

使ってみようApache Derby - サーバも組み込みもOKなお手軽DB

1 Derbyではじめる組み込みDBの世界

    後藤大地  [2006/10/11]

    フリー・オープンソースのRDBMSとして真っ先に挙がるのがMySQLとPostgreSQL。この2つのデータベースはサーバとして動作させるタイプで、エンタープライズにおける業務にも耐え得るように高機能化・高性能化し、大規模システムへの対応を続けている。

    一方、組み込みを対象としたデータベースとなるとApache Derby、H2、HSQLDB、Berkeley DBあたりが有名。Apache Derby(以降、Derby)はJava EEアプリケーションサーバに、HSQLDBはWebアプリケーションに同梱されることが多い。H2は新進気鋭の存在としてキラリと光るものがある。何と言っても成果物に同梱してそのまま使えるというのが組み込みデータベースの最大の利点だ。

    どれも興味深いが、ここでは先週に新版がオフィシャルリリースされたDerbyを紹介したい。まだ組み込みデータベースを使ったことがないデベロッパはこれを機会にぜひ一度触れてみてほしい。

    Apache Derbyとは

    DerbyはJavaで開発された組み込み向けのRDBMS。Apache License Version 2.0の下、オープンソースソフトウェアとして提供されている。組み込みとしてもサーバとしても動作することができ、エンタープライズ用途においては特定のシステム構成まではエンタープライズ向けのデータベースに匹敵する性能を発揮する。

    執筆時点における最新オフィシャルリリースは2日(米国時間)にリリースされた10.2.1.6。ナイトリービルドが提供されているため、細かいバージョンアップを重ねたバージョンを取得することも可能。10.2.1.6における主な新機能は次のとおり。

    • GRANT/REVOKEサポートの追加
    • オンラインバックアップ機能
    • SHOW TABLESおよびDESCRIBEの追加
    • トリガからストアドプロシージャを呼び出す機能を追加
    • スクロール可能、更新可能、インセンシブルなResult Setをサポート
    • 既存のカラムにおけるNull設定を変更する機能を追加
    • クライアント/サーバモデルにおける性能改善
    • ネットワーククライアントドライバメッセージの国際化
    • JSR220 Final DraftをベースとしたJDBC4ドライバの提供(JDK6がまだ正式公開されていないためソースコードのみの提供)
    • クラスパスを指定することなくderbyrun.jar単体を指定して実行できるように変更

    Apache Derbyのオフィシャルリリースはバージョン番号が揃っていない。最初のオフィシャルリリースが2005年8月3日(米国時間)における10.1.1.0であり、次いで10.1.2.1、10.1.3.1と公式公開されている。

    DerbyはもともとCloudscapeが開発したJBMSと呼ばれるデータベースエンジンがベースになっており、JBMSはInformix Softwareに買収された後、さらにIBMに買収され、その後The Apache Software Foundationに寄贈され現在に至る。

    新着記事

    特設サイトの情報

      求人情報

      人気記事

      一覧

      イチオシ記事

      新着記事

      特別企画

      転職ノウハウ

      あなたの仕事適性診断

      4つの診断で、自分の適性を見つめなおそう!

      Heroes File ~挑戦者たち~

      働くこと・挑戦し続けることへの思いを綴ったインタビュー

      はじめての転職診断

      あなたにピッタリのアドバイスを読むことができます。

      転職Q&A

      転職に必要な情報が収集できます

      スカウト転職する

      企業からアプローチのメッセージが届きます。

      マイナビニュースマガジン