【レポート】

Black Hat Japan 2006 - ボットを自動収集して解析、ボットネットに対抗する

1 脆弱性をエミュレートしてボットを捕獲 - nepenthes

    小山安博  [2006/10/10]

    都内で開催されたセキュリティカンファレンス「Black Hat Japan 2006 Briefings」の2日目、Thorsten Holz氏とGeorg Wicherski氏が、「マルウェアの捕獲」と題して、両氏らが進めるボットの収集と解析について解説した。

    Thorsten Holz氏(左)とGeorg Wicherski氏

    Holz氏はまず、「ボットはワームのように感染を拡大する」とその広がりを警告。ボットの特徴として、IRCを使って「C&C(Command & Control)サーバー」から指令を受けて、ボットに感染したマシン群(ボットネット)が動作する仕組みを解説する。

    ボットの仕組み。攻撃者がC&Cサーバーに指令を出すと、その指令がボットネット内の各マシンに伝達される

    現在両氏らが研究しているのが、自動でボットや、それに近いマルウェアを収集するためのシステム。既知の脆弱性をエミュレートして、その脆弱性を狙うマルウェアをダウンロードする「nepenthes」というツールだ。

    このnepenthesは各種のマルウェアに対応できるようにモジュール化されており、脆弱性モジュール、シェルコードモジュール、ダウンロードモジュール、サブミッションモジュールに分かれているほか、シェルのエミュレーションと仮想的なファイルシステムも備える。この中で脆弱性モジュールはMS03-039やMS04-011、MS04-045など20種類以上をカバー。新しい脆弱性が発見されると、そのモジュール化を進めるという。

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