【レポート】
攻撃の基点となったXSSの脆弱性が存在するWebサイトに、新たなJavaScriptマルウェアを使って全画面のiFrameで偽ページを作成、そこにアクセスすると、攻撃者側のコマンドによってブラウザがコントロールされる。
ここで事前に判明した機器のWebインタフェースのプライベートアドレスにリダイレクトするようコマンドを出せば、イントラネット内の機器のWebインタフェースにアクセスできてしまう。
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これでブラウザのコントロールがすべて奪われた状態 |
たとえばリダイレクトコマンドを送信し、ブラウザの画面をBlogの管理画面の入り口へ移動させる |
背面にあるのがブラウザの管理画面。前面のウィンドウにある「Keystrokes」に入力されているのはキーボード入力したユーザー名とパスワード |
通常そうしたWebインタフェースにアクセスするにはユーザー名とパスワードが必要だが、イントラネット内だと安心してデフォルトのユーザー名とパスワードだった場合、すぐにアクセスされてしまう。また、ブラウザがコントロールされている間は、キーボード入力も攻撃者側に分かってしまうので、それを使われる可能性もある。
Grossman氏は、「どんなWebサイトにアクセスした場合でも、誰もが犠牲者になりうる」と話す。WHITEHATの調査では、1,500以上のカスタマイズされたWebアプリケーションが確認され、8割のWebサイトにXSSが存在したという。
たとえば米最大のソーシャルネットワーキングサイトMySpaceをおそったSamy Wormは、13歳の少年が自身のサイトにJavaScriptマルウェアを埋め込み、それを見た人のサイトの友人リストに少年を加え、さらにそこにもJavaScriptマルウェアを埋め込んだことで、加速度的に被害が拡大。24時間で、全ユーザー3,500万のうち、100万ユーザーが感染したという。
これはつまり、100万のユーザーのブラウザが攻撃者の自由にコントロールできる状態にあった、ということで、Grossman氏はその危険性を訴える。
対策については米国のレポートにあるとおりだが、その中でWebサイト側は、アクセス者の入力に対して「Rock Solid Input Validation」を導入するよう進めている。これを使えば、90%のXSS攻撃は避けられるのだそうだ。
また、事前にWebサイトの安全性を検証すること、イントラネット内のWebサイトでもパッチを当てたりデフォルトのパスワードを変更したりするなどの対策の必要性を訴えた。
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