【レポート】

Black Hat Japan 2006 - 外部からイントラネット内にも攻撃可能、JavaScriptマルウェア

1 イントラネットには外部からアクセスできないという「認識」

    小山安博  [2006/10/07]

    5日から都内で開幕したセキュリティカンファレンス「Black Hat Japan 2006 Briefings」の初日、「外部からのイントラネット内のWebサイトハッキング」と題し、WHITEHAT SECURITY創業者兼CTOのJeremiah Grossman氏が講演を行った。米国のBlack Hatでの講演と同じものなので、そちらも参考にしてほしいが、ここでは実際の攻撃手順を紹介したい。

    Jeremiah Grossman氏

    Grossman氏の講演のポイントは、ファイアウォールで守られているはずのイントラネット内にある機器やサービスのWebインタフェースが攻撃対象になりえる、というもの。

    プリンタやファイルサーバ、開発マシン、IP電話、グループウェアなどがその対象となり、設定に使うWebインタフェースはイントラネット内からしかアクセスできないことが前提だ。

    しかしGrossman氏は、イントラネット内には外部からアクセスできない、という「そもそもの前提が間違っている」と強調する。

    この攻撃は「JavaScriptマルウェア」と呼ばれる手法を使う。この手法は「いかなる既知の、パッチを適用していないWebブラウザの脆弱性も利用しない。(攻撃に使われる)コードは巧妙な、洗練されたJavaScriptとCSS、Javaアプレットだ」。つまり、一般的にいわれる脆弱性をついた攻撃ではなく、ファイアウォールの設定など、セキュリティ対策がきちんとなされている状態であっても、攻撃が行われるというわけだ。

    この攻撃では、まずJavaScriptマルウェアを、イントラネット内のユーザーに接触させなければならない。具体的には、攻撃者が構築したWebサイトに埋め込んでおいたり、クロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性が存在する一般のWebサイトに埋め込む、HTMLメールに埋め込んだリンクをクリックさせる、などといった手法が考えられる。講演では、イントラネット内のユーザーがインターネット上のWebサイトを閲覧中にXSSの脆弱性があるサイトにアクセス、そこに埋め込まれたJavaScriptが実行されたという前提で進められた。

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