【レビュー】

定額で150万曲を聴き放題!! 噂のナップスターを利用してみました

2 「150万曲ストック」の実力は

    海上忍  [2006/10/04]

    150万曲という圧倒的ボリューム

    まずは聴きまくる

    クライアントソフト「ナップスターアプリ」の動作条件は少々厳しく、対応するOSはWindows XP/2000のみ、Windows Media Player 7.1以上が必要で、Mac OS XはもちろんWindows 95/98/MeやNTもサポートされない。ポータブルオーディオへ楽曲を転送できるNapster To Goを利用する場合はさらに厳しく、対応するOSはWindows XPのみ、Windows Media Player 10以上も必須となる。

    ナップスターアプリの起動後、ツールバー中央にあるブラウズメニューから好みのジャンルを選択すると、サブジャンルやアーティスト名が表示される。操作は簡単、目的の曲をダブルクリックすればストリーミング再生、[ダウンロード]ボタンをクリックすれば所定のフォルダへダウンロードされる。ダウンロードした曲は、契約した期間内はPCで再生したり、ポータブルオーディオへ転送したりすることができるという寸法。

    ただし、全曲ダウンロード可能というわけではなく、ダウンロード用のボタンが[購入専用]と表示され、30秒の試聴しか許されない曲も意外に多い。購入専用の曲が少なければ、安心してNapster BasicやNapster To Goを契約できるのだが…ここが悩ましい点といえる。

    図7 ダウンロードした曲はWindows Media Playerでも再生可能

    図8 Areaの「1978」を発見したものの、購入専用…CDを持っているので問題ないものの、少し損した気分

    自分好みのアーティストは?

    約150万曲の在庫と謳うだけあって、楽曲の品揃えはかなり豊富。時間の制約もあり、自分好みのジャンル(ユーロ/プログレ)しか確認していないが、iTunes Storeなど他の音楽配信サービスで聴いたことのない楽曲も多数あるようだ。

    たとえば、John Lawtonのソロ「Still Payin' My Dues」とか、Ken Hensleyが参加したBlack Footの超名盤「革命と反乱」とか、Uriah Heepファン泣かせのアルバムが。故デメトリオ・ストラトスのヨーデル唱法が懐かしいAreaの「1978」、Osannaの「Palepori」、Goblinの「Roller」などなど、かつてキングレコードからユーロピアン・ロック・コレクションとして発売されたアルバムも発見。購入専用楽曲の多いことが難点だが、音楽配信サービスに対する「レアアイテムへの期待」を裏切らない充実度はある、と言っていいだろう。

    図9 なぜかGoblinのアルバムが充実。ユーロ/プログレ野郎はもちろん、ロメロ映画が大好きなあなたにもお勧め!

    図10 PMG在籍時には"天使の声"とも形容されたアルゼンチンの至宝、Pedro Aznarのアルバムもありました

    音質も一定水準をクリア

    音質が一定水準をクリアしている点もうれしい。ダウンロード再生時 には192kbps、ストリーミング再生時には最大128kbps (設定の変更により下げることも可)というビットレートは、 WMAの高い圧縮率もあり、それなりに聴き応えがある。ストリーミン グ再生では高音の透明感が物足りないような印象を受けたが、それで もポップス系の楽曲をBGMとして聴くには十分なレベルだ。

    図11ダウンロードした曲をWindows Media Playerで再生、プロパティを表示したところ

    まとめ -せめて無料トライアルを試してから語るべし

    3日夜のサービス開始から4時間ほど利用しただけという、かなりの強行軍ではあったが、いくつかわかった点がある。

    まず1つは、月額定額制(サブスクリプション)の安心感。購入専用の曲が少なくないことは腹立たしいが、どれだけ聴いてもダウンロードしても使用料が変わらないことは、音楽好きにはタマらない。楽曲提供元として、276のレコード会社/レーベルが参加している安心感もある。「Napster a la carte」で購入した楽曲以外はCDに書き出せないが、このサービスを気に入ったユーザならばポータブルオーディオを購入する道を選ぶことだろう。

    音質が一定水準をクリアしている点もうれしい。ダウンロード再生時には192kbps、ストリーミング再生時には最大128kbps(設定の変更により下げることも可)というビットレートは、WMAの高い圧縮率もあり、それなりに聴き応えがある。ストリーミング再生では高音の透明感が物足りないような印象を受けたが、それでもポップス系の楽曲をBGMとして聴くには十分なレベルだ。

    かつてのナップスターには「無法者」の印象があったが、今度は違う。鳴り物入りでデビューしたこのサービス、無料トライアルを試してから論じても遅くはないだろう。

    図12 機能も一通り揃っている

    図13 MP3リッピングプラグイン(Napster 3.5 MP3 Encoder)をインストールすれば、音楽CDからリッピングするときのコーデックにMP3を選択できるようになる

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