【レポート】

CEATEC 2006 JAPAN - KDDI、ウルトラ3G構想でモバイルWiMAXを技術展示

    齊藤孝明  [2006/10/04]

    KDDIブースでは、ウルトラ3G構想の実現に向けた技術開発として、モバイルWiMAXの試作機器を展示している。モバイルWiMAX(IEEE 802.16e)は、固定機器向けの通信を前提とするWiMAXに移動体向けの機能を付加した規格で、第3.5世代通信技術とされる現行のHSDPA(14.4Mbps)よりも速い。変調方式によりスループット特性は異なるが、64QAM3/4では35Mbpsが可能。

    固定基地局

    同社のモバイルWiMAXでは高速(120km/h)での移動時も継続的で安定した接続による大容量通信を目指しており、2月に大阪で実施した実証実験のシステムを改良し、小型化した固定基地局や移動局、さらにPCカードタイプの端末を展示し、将来への可能性をアピールしている。

    移動局

    このシステムで特徴的なのは、異なる品質のリアルタイムサービスを途切れることなくシームレスにハンドオーバーさせる技術を組み込んだこと。移動端末側ではハンドオーバー時に無線システム間の遅延時間差を吸収、サーバー側でも複数の無線システムに対して同時に送信、それぞれの連携でリアルタイム通信の途絶を防止するという。

    PCカードタイプの端末

    このシームレスハンドオーバー技術を実現したことで、利用度の高い市街部はWiMAXで、利用度の低い郊外部ではEV-DOなど従来のシステムを利用することで広域なサービスを早期に実現できる可能性を示したといえるだろう。

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