【レビュー】

Mac OS X 10.4.8はただのアップデートじゃない! - Rosettaも高速化

3 Xbench 1.3でパワーアップされた「Rosetta」を試す

    海上忍  [2006/10/01]

    Rosettaのパフォーマンスは「Rosettaを使って開く」を有効にした状態で測定した

    利用したベンチマークソフトは、定番の「Xbench 1.3」。テスト機にはMacBook 1.83GHz(1GB RAM、デュアルチャネル有効)を使用、Mac OS X 10.4.7と10.4.8それぞれのシステムにおいて、ネイティブとRosetta(Finderの情報ウインドウで[Rosettaを使って開く]をチェック)それぞれのモードで実行した。なお、3回計測した結果の平均値をスコアとして掲載している。

    このテスト結果からは、明らかなパフォーマンス改善が読み取れる。CPU Testでは、Rosettaモードにおけるスコアが約29%増と、ネイティブモード(約6%)に比べ大幅アップ。Rosettaの根幹ともいえるバイナリ変換効率を測るとき、CPU Testが重要な指標になることを考えると、その差は大きい。Thread TestとMemory Testはほぼ横並びだったが、QuartzGraphics Test(約23%増)とUser Interface Test(約38%増)など、描画関連のスコアが伸びている。

    CPU Testの内訳を調べてみると、Altivecの演算性能を測る「AltiVec Basic」と、浮動小数点演算性能を測る「Floating Point Library」のパフォーマンス改善が著しい。これを根拠に推測すると、浮動小数点演算を多用するAltivecコードを含むアプリケーションでの処理速度向上が期待できる、ということがいえるだろう。ユニバーサルアプリケーションが続々とリリースされるなか、Rosettaはいわば"プラットフォーム移行期における徒花"のような存在になっているが、今回の10.4.8で一花咲かせてくれたことは確かだろう。

    Xbench 1.3の測定結果

    Xbench 1.3の測定結果(内訳)

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