【レポート】

photokina 2006 - シグマ、FOVEON搭載デジタル一眼レフ「SD14」、広角28mmのコンパクトも

    小山安博  [2006/09/27]

    レンズを試す人でごった返すシグマブース

    シグマは、RGBを異なる深さで配置した3つの層で取り込んで画像を生成する独特の撮像素子「FOVEON X3ダイレクトイメージセンサー」を搭載したデジタル一眼レフカメラ「SD14」を発表、独ケルンで開催中の「photokina 2006」で製品を展示している。同時に、同じ撮像素子を搭載したコンパクトデジタルカメラ「DP1」の開発を表明、会場で参考展示を行っている。

    1,406万画素FOVEON、JPEG記録にも対応したSD14

    SD14は、有効画素数約1,406万画素(2652×1768×3)のFOVEON X3を搭載。高画素化に加えて高い描写性能を得ることに成功したとしている。これまでRAWでの撮影しかできなかったが、新たに要望の多かったJPEGでの撮影にも対応。RAWの最大画素数で撮った場合と比べ、JPEGの最大画素・最高品質では半分近い容量になる。

    独特のFOVEONセンサーの3代目を搭載したSD14。デザインは普通のデジタル一眼レフカメラといった感じ

    本体背面。SD10と比べてレイアウトは大きな変更なし

    ユーザーインタフェースも刷新しており、新たに搭載されたクイックセットボタンを使うことで、1ボタンでISO感度、画素数、ファイルタイプ・JPEG品質、ホワイトバランスといった撮影設定を液晶モニタに一括して表示し、ダイレクトでアクセスできるようにした。

    メニューのインタフェース

    新たに搭載されたクイックセットボタン(右上のISO・WBなどと表示のあるボタン)を押した際の表示。このまま十字ボタンで素早く設定画面にアクセスできる

    液晶モニタも従来の1.8型約13万画素から2.5型15万画素に大型・高精細化。見やすさを向上させた。

    AFセンサーは新しく5点測距センサーを採用。中央はクロスセンサーで、精度の高い測距が可能だという。AFフレームの任意選択も可能。

    シャッターユニットは10万回という作動耐久性能を実現。各部機構や部材の強化などでこれを実現。部材の見直しによってシャッターユニットから発生するゴミを抑える工夫も施した。

    シャッターボタン付近

    こちらはD(ドライブ)ダイアル付近。クイックセットボタンの採用でボタンレイアウトが多少変更されている

    連写性能はデータの高速転送・処理と大容量バッファメモリの搭載により、最大秒3コマ、RAW(High)で6コマ、RAW(Medium)で12コマ、RAW(Low)で24コマまでの連続撮影を可能にしている。

    ファインダーも新開発しており、ペンタプリズム式で視野率は縦98%、横98%、倍率は0.9倍。見やすさを徹底的に追求したとしている。

    そのほか、ホワイトバランスはオート / 晴れ / 日陰 / くもり / 白熱電球 / 蛍光灯 / フラッシュ / カスタム、ISO感度はISO 100 / 200 / 400 / 800(拡張モードでISO 1600相当)、シャッタースピードは1/4000秒~30秒、Bulb。レンズ表記で17mmの画角に対応したポップアップ式の内蔵フラッシュ、ダイアルを設定するだけで簡単に使えるミラーアップ機構、マウント部に設置されたゴミの侵入を防ぐ光学ガラスによるダストプロテクターといった機能を搭載。

    マウントはシグマSAバヨネットマウントで、35mm判換算時の焦点距離は、レンズ表記の約1.7倍に相当する。記録メディアはCFカード、電源は専用リチウムイオン電池。本体サイズは144(W)×107.3(H)×80.5(D)mm、700gだ。

    国内での発売は11月で、価格はオープンプライスだが、SD10と同様の価格帯である20万円前後を想定している。

    大型撮像素子に小型のきょう体、レンズは単焦点のDP1

    今回開発表明されたのが、SD14と同じ1,406万画素のFOVEON X3を搭載したコンパクトデジタルカメラ「SIGMA DP1」。銀塩カメラのようなクラシカルなデザインで、大型の撮像素子を搭載する割にコンパクトなきょう体を実現している。

    リコーのGR DIGITALのように、趣味性を感じさせる外観とスペックが魅力のDP1

    レンズは焦点距離28mm(35mm判換算時)、開放F値がF4の広角単焦点レンズを搭載。FOVEON専用DSPとして、新たに画像処理エンジン「True」を開発し、豊かな色再現と圧倒的な解像感を実現する、としている。背面には2.5型のTFT液晶モニターを採用する。

    面のボタンレイアウト

    本体上部

    現時点では参考出品レベルで、発売日も来年初頭を目指す、としか明らかにされていない。会場ではケースに収められたモックアップ展示でまだ実際の製品が登場するのはまだ先のようだが、今後登場するのが楽しみなカメラだ。

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