【レポート】

photokina 2006 - Apple、RAW現像ソフトApertureをアップデート

1 ついに日本語対応へ

    小山安博  [2006/09/26]

    Apple Computerは、独ケルンで開催中のphotokina 2006でプレスイベントを開催し、RAW現像ソフト「Aperture 1.5」を発表した。使い勝手を高める複数の機能向上を果たしたことに加え、これまで英語版のみだったが、ついに日本語版が登場することになった。今週中にアップデートが開始され、既存ユーザーのアップデートは無料。パッケージの発売は、予約開始は間もなくだが、出荷開始はまだ未定だという。パッケージ版の価格は34,000円。

    Aperture 1.5。前方はApertureを解説したAppleのApplications Product Marketing Vice President、Rob Schoeben氏

    数々の新機能に加え、我々日本人にとっては日本語対応がうれしいところ。ドイツでのイベントのため、ドイツ語対応の発表では大喝采

    Apertureでは、多言語対応によりこれまでの英語に加え、メニュー表示などで日本語、フランス語、ドイツ語をサポート。また、今まで対応ハードウェアとして「Mac Pro」「MacBook Pro」という"Pro"機のみだったが、新たに「Mac book」「Mac Mini」でも利用可能になり、いわゆる「Intel Mac」では全モデルで使えるようになった。

    機能的な部分では、「オープンライブラリ」「高解像度プレビュー」「iLife/iWorkとの統合」「サードパーティ製の出力プラグイン」「ルーペ機能の向上」「エッジ強調フィルターとカラーチューニング」「メタデータに関する新機能」「XMPメタデータの出力」といった点が新機能。

    これまでApertureは管理する画像をすべてライブラリ内に保持していたが、オープンライブラリの採用によって外付けHDDやDVDなど、内蔵HDD以外でも好きな場所に画像を保持できるようになった。

    オープンライブラリは、画像の保存場所が自由になった。これまで、HDDに保存されていた画像をさらにコピーしてライブラリに保持していたので、容量の節約にもなる

    画像の右下に、画像が他の場所にあることを示すアイコンが表示される。この例では外付けHDD

    外付けHDDが外されると、赤い斜線でオフラインであることを示される。この状態でも、高解像度プレビューによって閲覧や管理作業が可能

    さらに各画像のプレビュー画像のサイズと品質を自分で決められるようになり、高解像度のプレビュー画像を保持しておけば、画像本体を置いた外付けHDDと接続されていない状態でも画像を管理することができるようになった。

    高解像度プレビュー

    元の画像を保持するのに比べて大幅にディスク容量を節約できる

    これを利用することで、たとえばEOS-1Ds Mark IIで撮影したRAW画像10万枚、1.25TBをMac Bookで持ち歩くことはできないが、品質レベル8、1,680ピクセルのJPEGプレビュー画像であれば64GBに収まることになり、Mac Bookだけでなく80GBのiPodでもこの10万枚の画像を持ち歩けるとしている。

    あくまでプレビュー画像なので編集はできないが、格付けや整理、スライドショーといった閲覧・整理に関する機能はそのまま利用できる。再び外付けHDDと接続して元画像が利用可能になると、何の作業も必要なく、自動的にそのまま元画像の編集作業もできるようになる。

    iLife/iWorkとの連携機能では、各アプリケーションで画像を利用する際に、これまでのiPhotoのライブラリと同様に、Apertureのライブラリも選択できるようになった。Apertureで管理しているライブラリ構造をそのまま利用でき、画像本体が別ドライブにあって利用できない場合でも、プレビュー画像を使ってKeynoteのスライドショーに画像を加えたり、iDVDでフォトDVDを作成することも可能だ。

    iLife/iWorkとの連携が実現したことで、ライブラリをiDVDやKeynote、iTunesから利用できるようになった。RAWの大容量ファイルをiPodで持ち歩くのは難しいが、高解像度プレビューなら、何万枚ものが増を持ち歩けるようになる


    KeynoteからApertureのライブラリを見ているところ

    こちらはiTunesでApertureのライブラリをiPodに同期しているところ

    画像の出力APIを開発者に公開することで、サードパーティが出力プラグインを作成できるようになったのも新しい点。現時点ではオンラインフォトストレージの「gettyimages」や写真共有サイト「Flickr」など5つのプラグインが用意されており、今後増えていくことが期待される。

    公開されるAPIは出力関連のみだが、Apertureから直接画像共有などができるようになる

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