【レポート】
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マイクロソフト デベロッパー&プラットフォーム統括本部 川西裕幸氏 |
8月30日より9月1日まで開催されたCEDEC 2006の最終日、マイクロソフトは「Windows Vistaの新しいグラフィックステクノロジー ~ Direct3D 10とWindows Presentation Foundation」と題したセッションを行った。
公開された情報自体は、これまでGDC 2006、WinHEC 2006、SIGGRAPH 2006で開示されたものと大差はなかったが、日本にて日本語で解説されたことはこれまでほとんどなかったため、日本のソフトウェア技術者にとっては注目度の高いセッションとなったようだ。
2007年1月、コンシューマー向けの次期Windowsとして「Windows Vista」が発売されることになっているが、このセッションでまず触れられたのは、そのWindows VistaにおけるDirectXの概要についてだ。
まず、Windows VistaのDirectXは、グラフィックスサブシステムを除けば、大きな拡張はなく、DirectDraw、Direct3D 9、DirectShow、DirectMusic、DirectSound、DirectInput、DirectPlayといったサブシステムは下位互換性が保証され大きな拡張 も施されない形で実装、提供される。細かくいうと、DirectShowはMedia Foundationに、DirectMusicとDirectSoundはUMA(User Mode Audio Stack)とWASAPI(Windows Audio Session API)、DirectInputはXInputへ……という具合に異なるコンポーネントに姿を変えているが、大きな変革はない。
そして、重要なのは、Windows Vistaには2種類のグラフィックサブステムが実装されるという点だ。
Windows VistaのGUIであるAeroやデスクトップグラフィックスなどは「Direct3D 9Ex」と呼ばれるサブシステムで実行され、これとは別に最新の3Dグラフィックスサブシステムとして「Direct3D 10」も実装される。なお、Direct3D 9Exは、Windows VistaがLonghornと呼ばれていた頃、「Direct3D 9L」と呼称されていたことがあるが、最終的には「Direct3D 9Ex」という正式名称が与えられた。
開発最初期時、Windows Vistaは「Direct3D 10一本で行く」とも言われたが、結局Direct3D 10対応GPUがVista登場"前"に普及するのが絶望的となったことと、Windows Vistaの動作条件緩和への配慮から、このようにグラフィックサブシステムの二重実装のような形態になったと言われている。
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