【インタビュー】

14年を経て蘇った『NIGHT HEAD』 - 原作・飯田氏に聞く実写/アニメの魅力

1 静かに、しかし大きなムーブメントとなったドラマ『NIGHT HEAD』

    宮昌太朗  [2006/09/04]

    今から約14年前。1本のドラマが深夜、ひっそりと放映された。

    タイトルは『NIGHT HEAD』。人里離れたとある研究所から逃げ出した、ふたりの兄弟――霧原直人と直也を主人公に、彼らが持つ"超能力"とその能力が引き寄せる、あまりに苛酷な試練を描いたこの作品は、謎が謎を呼ぶ展開に、一部でカルト的な人気を獲得。ドラマ版に加えて劇場版も制作され、社会現象になるほどの盛り上がりを見せた。

    映画監督・小説家、飯田譲治氏。1986年、16ミリ作品『キクロプス』で監督デビュー。脚本・監督作にテレビドラマ『NIGHT HEAD』(1992年)、劇場映画『らせん』(1998年)、『アナザヘヴン』(2000年)など

    「ちょっと前、ホラー映画が日本でもあたるようになって、それこそホラーブームと呼ばれるほどになったけど、僕が『NIGHT HEAD』をやってたころは、そんなものはまったくなくて。日本人がつくるもので、しかも実写で、超能力とかホラーみたいなものをテーマにしていた作品って、限りなくゼロに近かった。もちろん子供向けの『仮面ライダー』とか『ウルトラマン』的なものはあったけど、ほとんど道をつくる作業から始めたようなものだった」

    振り返ってそう語るのは、『NIGHT HEAD』の原作者である飯田譲治。今では伝説となっているショートドラマ番組『世にも奇妙な物語』に何本か脚本を書いたのち、そのなかの「常識酒場」「トラブルカフェ」をベースにした『NIGHT HEAD』を制作。主演に、豊川悦司と武田真二のふたりを迎えたこの作品は、大きな反響を呼ぶことになる。

    「彼らの持っていた資質が、直人と直也の造形にすごく反映されてるんだよね。たぶん豊川悦司がやった直人だから、ああいう形になっているわけで、違う人だったらまったく違う直人像になったと思うし。ふたりの身長差にしても、キャスティングしてるときには全然気がつかなかった。オーディションで"こいつがいちばんいい"と思ったふたりを並べたら、身長があんなに違ってて、もう"どうしよう……"って(笑)。実写をつくる楽しさって、そういう楽しさだと思うんだよね」

    そんな『NIGHT HEAD』が、14年のときを経て、今回、アニメーション作品『NIGHT HEAD GENESIS』として蘇る。もちろん脚本を担当するのは、飯田自身。テレビドラマ版と同様、主人公は霧原直人と直也のふたり。自らの持つ超能力の危険性ゆえに、両親のもとを離れ、御厨研究所へと隔離されるところから、物語は幕を開ける。

    『NIGHT HEAD GENESIS』
    GyaOShowTimeでネット配信中、BS日テレアニマックスで放送中(各24分、全24話)
    (C)2006 NIGHT HEAD GENESIS 製作委員会

    そして15年後。研究所の周囲に張り巡らされた岬老人の結界が弱まったタイミングを見計らい、ふたりは外の世界へと旅立つ。"マイナスの力"であふれる世界へと……。

    "光の少女"とも呼ばれる不思議な雰囲気をまとった美少女・双海翔子の登場、さらには、彼らの持つ力に呼応して、次々と巻き起こる怪事件の数々……と、テレビシリーズのファンはもちろん、そうでない人も楽しめる作品に仕上がっている。

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

      イチオシ記事

      新着記事

      本音ランキング

      特別企画

      マイナビニュースマガジン