【レビュー】

USB端子搭載エレキギター「iAXE393 USB-Guitar」を試す

4 高コストパフォーマンスの楽しいアイテム

    大坪知樹  [2006/09/01]

    当然、入力してからエフェクトをかけ、出力するため、入出力には時間差=レイテンシーが発生するが、ドライバー側でRapidに設定したところレイテンシー9msecを実現。この状態で弾くと、ヘッドフォンにモニタサウンドが返ってくるまでに、まったく時間差を感じなかった。ただ、ひとつネックとなるのは、エフェクトのかかった音の出力先が、ヘッドフォン端子しかないこと。まあ、このヘッドフォン端子の出力をアンプの入力などに接続することもできなくはないが、インピーダンスマッチングなどを考えると、あまりお勧めはできない。できれば、ギターのオーディオ出力端子も切り替えスイッチなどを利用して、USBオーディオの音が出力できるとよかったが、そうした機能はないようだった。

    ドライバーでレイテンシーをRapidに設定すると9msecまで追い込むことができた

    ちなみに、Guitar Comboでは、とくにオーディオインタフェースをiAXE393に限定しているわけではないので、どのオーディオインタフェースでも利用可能だが、ここでは当然、BEHRINGER USB AUDIOを選択し、入出力ともに設定する必要がある。

    :Guitar Comboのドライバー設定で、入出力をASIOドライバーのBEHRINGER USB AUDIOに設定する

    入出力先のポートの設定も選択するが、iAXE393の場合、入出力先とも1つしかないので、固定となる

    実際に、Guitar Comboを使ってiAXE393を弾くとかなり迫力あるサウンドが出力される。これだけ強力なエフェクタもしくはアンプを実物として買ったら何十万円もしそうだが、それをソフトウェアで実現できるのは、やはりすごい。これがUSBギターを使う最大のメリットといえるだろう。

    ただし、これら3つのGuitar Comboはデモ版となっているため、インストール後30日しか使うことができない。とはいえ、パッケージにはクーポンIDが用意されており、これを用いることで、3種類のうち1種類だけを選んで、正規版をダウンロード入手可能となっている。

    さらに、iAXE393にはAudacity、KRISTAL Audio Engineという2つのアプリケーションがバンドルされており、これらを使って、iAXE393で弾いた音を録音することもできる。

    バンドルされているオーディオ編集ソフトでオープンソースのフリーウェア、Audacity

    Audacityはオーディオ編集ソフトで、オープンソースのフリーウェア。Windows用、Mac用に限らず、Linux用などさまざまなバージョンがあり、日本語化もされている使い安いソフトだ。リアルタイム処理ではないが、さまざまなエフェクトも組み込まれているので、これらを利用するのもいいだろう。

    一方、KRISTAL Audio EngineはWindows用のみがバンドルされているが、これはマルチトラックのレコーディング・編集ソフトだ。いわゆるDAW(Digital Audio Workstation)ほど高機能ではないし、洗練されているわけではないが、とりあえず試しに多重録音をしてみたいといった場合、活用することができそうだ。

    Windows版のみのバンドルとなるが、簡易的なマルチトラックレコーディングソフト、KRISTAL Audio Engine

    このようにiAXE393は普通のエレキギターにUSB端子、ヘッドフォン端子をつけたものだが、USB接続をすることで、その応用範囲は大きく広がる。またASIOドライバーが用意されていることからも分かるとおり、Guitar Comboなどのバンドルソフトに限らず、ASIOドライバーが利用可能なさまざまなアプリケーションで利用することができる。SONARやCubaseSXなどのDAWを使ってもいいし、各種エフェクトと組み合わせてもいい。

    これだけ、いろいろなことができる製品が18,795円という低価格で手に入ることを考えると、かなりコストパフォーマンスの高い、楽しいアイテムということができるだろう。

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