【レビュー】

キヤノン EOS Kiss Digital X 実写インプレッション

6 ノイズが少なく解像力の高い画像

西尾淳  [2006/09/01]

明るい代わりにあまり色が乗らない

キヤノンの絵づくりは、明るく、わかりやすいのが身上。色味でいえば青っぽい傾向にある。これは全体に抜けがよく見えるためだろう。しかしKissXではそれが少し弱められ、少し一般的な絵づくりになった。よくチューニングされている。ホワイトバランスもよくなった。KissNでは日陰で青い部分が浮いて見えることもあったが、KissXではほとんど気にならない。

明るいのはいいのだが、シーンによっては色の乗りがあまりよくないこともある。例えば空が青ではなく、白っぽく写ることも多かった。また、解像度を上げたためか、黒つぶれが早めに起るようにも感じられた。ダイナミックレンジが狭いような印象だ。もし気になるようだったらピクチャースタイルで「コントラスト」を少し下げてみるといい。明るい部分にも色が乗ってくるし、黒つぶれも少し抑えられる。「色の濃さ」を上げるという手もあるが、人肌などに不自然に色が乗ってしまう可能性もあり、あまりお勧めできない。シーンに合わせて細かく調整すれば、よりよい写真になるはずだ。

解像力は高い。1000万画素オーバーとして十分以上の解像力を持っている。さらにキヤノンの傾向として、シャープネスが強めにかけられている。これも解像感が高く感じる理由のひとつだ。しかし黒と白の縞模様のように輝度差が大きなところでは、明らかな輪郭線が付いてしまう。気になるようならシャープネスを下げて撮影するのがいいだろう。

また、レンズの性能かもしれないが、KissNに比べて画像の周辺が落ちる傾向が感じられた(EF-S18-55mm F3.5-5.6 II)。特にレンズのワイド端で撮影する場合は、それをアタマに入れて撮影したい。

十字キーの下側のボタンを押すと表れるホワイトバランスのメニュー

従来メニューから開くホワイトバランス補正の画面

ホワイトバランスによる色の変化。晴天の日陰だが、電球光も混じっている
EF-S18-55mm F3.5-5.6 II
Large+Fine(JPEG)
22mm(35mm相当)
プログラムAE(F5、1/60秒)
ISO 100
ピクチャースタイル:スタンダード

[KissX]ピクチャースタイル:スタンダード

[KissX]ピクチャースタイル:風景

[KissX]現像パラメーター:パラメーター1

[KissX]現像パラメーター:パラメーター2

[D50]仕上がり設定:標準

[D50]仕上がり設定:風景きれい

[E-500]仕上がり:VIVID

[E-500]仕上がり:NATURAL

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