【レビュー】

キヤノン EOS Kiss Digital X 実写インプレッション

4 2種類のメニューの関連性

西尾淳  [2006/09/01]

モニターに表示される情報は必要にして十分といったところ。デザインもシンプルで大きな文字は読みやすい。ただ、ピクチャースタイルの状態ぐらいは表示してほしいと思った。ピクチャースタイルは現在のキヤノンの特徴のひとつなのだし、確認のために別画面を開くのはやはり面倒。なんとなれば、オリンパスのようにシンプル表示と詳細表示を切り替えられればいいと思う。見やすさの点では、白地に黒文字の構成が少々気になった。屋外の光の中では黒地に白文字のα100方式のほうがいいと思う。このあたりもメニューで切り替えられるといいのだが。

背面のボタンや十字キーを押すと、画面はそれぞれの選択画面に切り替わる。「MENU」ボタンで開く従来からのメニューとは別のデザインが施された画面だ。従来メニューとは機能が分担されていて、例えばISO感度はこの選択画面のみで、従来メニューには含まれていない。例外的に両方にあるのがピクチャースタイルだが、選択画面では各スタイルの変更のみで、シャープネスやコントラストなどを微調整は従来メニューから開かなければならない。また、ホワイトバランスの切り替えは選択画面だが、ホワイトバランスの補正は従来メニューから操作するなど、少々ちぐはぐに感じた。

また、従来メニューからピクチャースタイルを開き、コントラストなどを調整する場合は「JUMP」ボタンを押すのだが、これはとても違和感がある。左手は「メニュー」ボタンのみで、右手でカーソル操作や決定にしたいもの。実際、KissNの「現像パラメーター」はそうなっている。先の選択画面の件も含め、簡単な切り替えだけならいいが、一歩踏み込んで設定しようとすると操作がスムースにいかない感じだ。もっとも、Kissにはそういったユーザーは少ないのかもしれない。

さて、気になるところをつらつら書いてしまったが、KissXの操作性はトータルでは悪くない。というか、わかりやすさという面ではよくできていると思う。作例を撮影した加藤氏は普段ニコンを使っているのだが、KissXはとまどわずに使えたと報告してくれた。例えばボタンを押しながら回すといった操作は慣れれば間違えず素早く設定できるメリットはあるが、初めは使いやすいとは言えない。KissXはその対極にある。一歩踏み込んだ操作は苦手だが、ボタンを押せば設定画面は開くし、画像は拡大される。実にわかりやすく、よくできている。

液晶モニターの情報表示。ファインダーに顔を近づけると自動で消える

MENUボタンで起動する従来型のメニュー。機能数は多くない

情報表示の例。カラーモードも含まれている。オリンパスの色合いは少々見づらい

十字キーや各ボタンで表示される各機能の選択画面。情報表示とはまた違った色づかい

メニュー表示中に「DISP」ボタンを押すと、この情報表示画面が現れる

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