【レポート】

SIGGRAPH 2006 - 日本発のGPUテクノロジー「PICA200」が公開

1 日本発のGPUテクノロジー

 
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昨年のSIGGRAPH 2005で電撃的にデビューを果たしたディジタルメディアプロフェッショナル(Digital Media Professionals : DMP)による日本発のグラフィックス・プロセッサ・テクノロジー「ULTRAY2000」。SIGGRAPH 2006では、その携帯機器(携帯電話、PDA、小型ゲーム機)向けにあたるGPU-IPコア「PICA200」の実動モデルが公開された。

DMP(Digital Media Professionals)のブース

なお、このPICA200の元になっている基本技術については、昨年のSIGGRAPHレポートが詳しいので、そちらも参照して頂きたいと思う。

PICA200とは~脱(?)プログラマブルシェーダの小型携帯機器向けのGPU

グラフィックスチップ(GPU)は、「プログラマブルシェーダ」の概念を導入することで、最新のグラフィックス技術をソフトウェア的に実装する術を獲得した。これは、次々と登場する新技術を、それに対応した新GPUの登場を待たずして実装できるメリットを生んだ。2000年以降、GPUの進化はプログラマブルシェーダの進化と等価といってもいいほどであったが、全ての局面で歓迎されているわけではない。

消費電力予算が限定された小型携帯機器では、肥大化したプログラマブルシェーダ対応GPUを載せるのはかなり難しい。そこで、DMPでは、基本レンダリング機能を備えた固定パイプラインベースのGPUに、近代リアルタイムグラフィックスでよく用いられるテクノロジーを拡張機能の形でハードウェア実装するソリューション「MAESTRO」テクノロジーを開発した。

最新グラフィックス技術をわざわざプログラマブルシェーダによるソフトウェア実行せず、最適化したハードウェアで実装した方が性能対電力消費の効率がよいのは当たり前だし、小型携帯機器ではプラットフォームサイクルが早いため、その時代時代の最新グラフィックス技術をその都度実装していけば時代遅れになることもない。DMPはつまりこういう判断をしたということだ。

MAESTROテクノロジーを搭載したGPUのワークステーション向けは、昨年公開された「ULTRAY2000」であり、今年公開された携帯機器等に実装される組み込み機器向けGPUが「PICA200」ということになる。

PICA200の評価ボード

現在の評価ボードのスペック。実機チップはもっと高いクロックで駆動するという

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インデックス

目次
(1) 日本発のGPUテクノロジー
(2) 採用APIはOpenGL ES 1.1 + α
(3) FuturemarkがPICA200をターゲットにデモソフト開発
(4) PICA200におけるメモリ節約のアプローチ・その1
(5) PICA200におけるメモリ節約のアプローチ・その2
(6) 影生成処理の特徴と頂点プロセッサの活用
(7) 携帯機器向けGPUのトレンドに注目

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