【レポート】
ColdFire、というCPUコアがある。構造的にはRISCベースだが、命令セットはいにしえの68Kを引き継ぐ(完全な互換、という訳ではなくサブセットだが)もので、Freescaleの前身にあたるMotorolaで開発がはじまり、1995年には初のColdFire V2がリリースされる。V1がなく、いきなりV2から始まるあたりがちょっとアレなのだが、これに引き続き1997年にはColdFire V3、2000年にはColdFire V4、翌2001年にはこれの拡張型のColdFire V4eと続き、2002年にはColdFire V5が発表される。ちなみに昔のロードマップを見ると、2003~2004年にはColdFire V6がリリースされる予定だったが、こちらは今のところ未アナウンスである(Photo01)。
さてこのColdFireシリーズ、何れも命令レベルの互換性は保っているが、内部構造は大分異なる。簡単にまとめると、
といった具合だ。"1+1"とか"4+5"って何だ? というのは、実際に構造を見たほうが早い。Photo02~05がColdFire V2~V5の内部構造をまとめたものだが、デコーダと実行ユニットが分離するという独特な構造が継承されているのがお分かりかと思う。
結果として、性能はそこそこである。発表されている数値で言えば、
といったあたり。数字の基準となる構成が全部異なる関係で、これを一律に比較するのは難しいが、ColdFire V2が0.8~0.9 DMIPS/MHz、V3で0.9~1 DMIPS/MHz、V4で1.5 DMIPS/MHz、V5はおそらく1.8 DMIPS/MHzといったあたりではないかと思われる。
ちなみにここまでの話はコアのみで、このままだと外部インタフェースすらない事になる。これを補うのがXBS(CrossBar Switch)と周辺回路である(Photo06)。"Standard Product Platform(SPP)"とかかれている事からも判るとおり、ColdFireのコアとXBS、DMAやバスコントローラなどが標準構成として構成され、後はこの外に様々な周辺回路を統合してSoCとしてパッケージングするわけである。
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