【レビュー】

ニコン D80 実写インプレッション

1 コンパクトなボディに上級機の性能を凝縮

    西尾淳  [2006/08/15]

    ニコンからデジタル一眼レフカメラ「D80」が発表された。発売は9月1日だが、一足早く触ることができたので報告したいと思う。D80単体のほか、レンズとD80のセットが2種類発売される。大手量販店ヨドバシカメラではすでに予約を開始しているが、販売価格はD80単体が119,800円、「AF-S DX ズームニッコールED 18-70mm F3.5-5.6 G(IF)」とのセットが149,800円、「AF-S DX ズームニッコールED 18-135mm F3.5-5.6 G(IF)」とのセットが159,800円となっている。

    D200譲りの高画素、高性能

    D80の位置づけはD70sの後継機というもの。もともとD70sはD70の後継機であり、D70といえば2004年春に発売され、大ヒットを記録したカメラである。あれから2年。ニコンのラインナップも変化した。下にはエントリー向けのD50があり、上には抜群の人気を誇るD200がある。D80はその中間に位置することになる。

    D80はD70sよりも一回りコンパクト。むしろD50に近い。しかし使用する撮像素子はD200と同等の有効1020万画素。荒っぽくいえば、D50にD200のCCDを押し込んだのがD80だともいえる。しかしCCDの出力は高速な4チャンネルではなく、通常の2チャンネル同時読み出しとなった。これはソニーのα100とほぼ同じCCDと考えられる。

    この1020万画素CCD以外、D80に派手な飛び道具はない。ボディー内手ぶれ補正もなければ、ゴミ取り装置もない。その代わり実にニコンらしいマジメな改良と高性能化が施されている。以下、その内容をチェックしてみよう。

    画像処理エンジンは完全な新設計となった。よりきれいな絵づくりや低ノイズ化はもちろん、処理の高速化、省電力化も図られている。起動時間が0.18秒と非常に高速なのも、このエンジンによるところが大きい。また、ハードウェアアクセラレーターの搭載により、カメラ内での画像編集や画像合成などの多機能化も可能になった。撮影後のリサイズ、モノクロ化はよくあるが、逆光などで暗くなった「D-ライティング」の搭載が新しい。

    測光方式は上位機と同じ「3D-RGBマルチパターン測光 II」を採用した。測光のためのRGBセンサーは420分割。D200の1005分割には及ばないものの、このクラスでは十分以上。複雑な光でも高い測光精度を実現している。

    シャッターはD70sの電子式・機械式併用から、完全なメカニカルシャッターとなり、スミアの心配から開放された。シャッター速度は最速で1/4000秒が可能だ。

    また離れたところにある単体フラッシュをワイヤレスでコントロールする「アドバンストワイヤレスライティング」(クリエイティブライティングシステム)に対応している。内蔵フラッシュを使った場合、最大2グループまでコントロール可能。内蔵フラッシュはコマンダーとしてだけでなく、光源としても使用できる。

    D50に近い、コンパクトなボディ。しかしプレビュー(絞り込み)ボタン、ファンクションボタンも装備

    液晶モニターが大きく見える。視度調整は操作しやすいダイヤル式

    しっかりしたグリップはニコンの伝統。安定したホールドが可能

    レンズとグリップの間は大人の指でも問題ない。レンズはDX 18-135mm F3.5-5.6Gを装着

    こちらはもうひとつのセット、DX 18-70mm F3.5-5.6Gを装着。こちらのほうがひとまわりコンパクト

    有効1020万画素のCCD。D200というより、ソニーα100と同等としたほうがいいだろう

    D80のメイン基板。明るい部分が新設計となった画像処理エンジン

    アドバンストワイヤレスライティングに対応した内蔵フラッシュ。ガイドナンバーは約13(ISO 100・m、20℃)

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