【レポート】

孫氏"大人のソフトバンクが最近のキーワード" - ソフトバンク携帯電話戦略

大川淳  [2006/08/09]

ソフトバンクは、ボーダフォンを買収したこともあって、2006年度第1四半期を順調な業績で終えた。いよいよ同社の携帯電話事業が本格的に始まる。第2四半期からは、基盤整備、ブランド改変などの準備が進められ、10月1日にはボーダフォンがソフトバンクモバイルとなり、24日からは、ユーザーが携帯電話事業者を変えても電話番号をそのまま継続できる「携帯電話番号ポータビリティー制度(MNP: Mobile Number Portability)」が開始される。

ソフトバンクの孫正義社長

同社は、携帯電話事業への参入を表明して以降、特に1.7GHz帯での新規事業者としての免許を申請(ボーダフォン買収にあたり認定は後に取り消し)してからは、非常に「大人しく」なった。この分野での戦略、端末、料金、MNP対策など具体的な方針については、より「慎重」な姿勢を示し、多くを語らなくなった。孫正義社長は先日の決算説明の冒頭、「大人のソフトバンクが最近のキーワード。無茶はしない」と笑った。

「Vodafone live!」のトップに、「Yahoo! JAPAN」

「Yahoo!ケータイボタン」

それでも、すこしずつ、同社の携帯電話サービスの端末、コンテンツに対する新たな取り組みの一端が姿を現し始めた。まず、現在のボーダフォンのポータルサイト「Vodafone live!」を「Yahoo!ケータイ」に改めると発表、7月4日からは、「Vodafone live!」のトップに、「Yahoo! JAPAN」を配置、アクセスしやすくした。「『Yahoo! JAPAN』を入れたとたんに、ボーダフォンの携帯電話からヤフーへのアクセスは即日6倍になった。ヤフーのコンテンツがもっと使いやすくなるよう、携帯電話に融合させる準備をしている」(孫社長)という。10月以降、同社の携帯電話端末には「Yahoo!ケータイボタン」が設けられる。

「無茶はしない」というのは、ADSL参入時のように、基盤整備や顧客獲得費への先行投資を積極化するあまり、連結決算で大きな赤字へと転落するようなことはしない、との意味も込められている。しかし、「これまでのボーダフォン(日本法人)は、年間で2千数百億円単位の設備投資をしてきた。2005年度は2,700億円程度、2006、2007年度も、ほぼ同等の投資をすることがもともとの予定だったが、2006年度は、4千数百億円に引き上げ、2007、2008年度は千数百億円ほどとする。3年間トータルの投資額は変えないが、この間、だらだらと基地局を建設していくのではなく、一気に増やす。ユーザーからみると、つながりにくいボーダフォンとの印象をもたれていた。これを、基地局増設計画を前倒しして、つながりやすくなった、との印象に変える」(同)との発言もあった。

同社は、3月末で2万1,000局程度であった3Gの基地局を、今年度末までに4万6,000局にする計画を打ち出しており、6月末で2万2,771局になったとしている。目標まであと2万3,000局あまり、まだ道は遠い。また、下りのデータ転送速度が最大3.6Mbpsまで拡大するHSDPA(High-Speed Downlink Packet Access)のサービスについては、10月1日にも、主要都市6,500局で提供する。「大人のソフトバンク」だという孫社長。今回も、端末や販売政策について新しい話はなかったが、基地局増設と、それに向けた設備投資の意向だけは強気の見通しだった。ブランド変更を機に、これまでのボーダフォンの企業イメージを、「つながりやすい」という実質面での好感度に変えたいとの意識が、相当強いことをうかがわせた。

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