【レポート】

SIGGRAPH 2006 - SIGGRAPHの一般展示セクションをレポート(1)

6 ATI対NVIDIA、恒例のブース対決

    西川善司  [2006/08/08]

    どうだった!? 今年のSIGGRAPHでのATI対NVIDIAブース対決

    グラフィックスチップ(GPU)メーカーの二大巨頭ATIとNVIDIA。SIGGRAPHでは毎年この二大メーカーの展示ブースに関心が寄せられる。

    ATIブース

    NVIDIAブース

    来年にはマイクロソフトが「Windows Vista」を発表し、これに伴ってDirectX10がリリースされてグラフィックサブシステムががらりと変わることが予定されていることから、何らかの発表があるものと予想されていたが、蓋を開けてみれば何もなし。

    NVIDIAはPCI Express x16バス接続のGPUボックス「Quadro Plex」を発表したのみで、特に動きはなく、展示ブースも「Quadro Plex」の他に目立ったものは見当たらなかった。

    NVIDIAブースに展示されていた14ノードの「Quadro Plex」

    ATIも同様で、新製品発表はなく、業務用のプロフェッショナルソフトウェアの展示があるのみであった。ただ、ATIブースには「DisplayPort」と呼ばれる「DVIに置き換わる次世代映像インタフェース」(同社)の展示と実動デモがあり、これはそれなりの注目を集めていた。これについては、別レポートでフォローする予定だ。

    なお、ATI RESEARCH SILICON VALLEY,WORKSTATION BUSINESS UNIT,GENERAL MANAGER,Joe Chien氏にAMD合併後のATIの動きについてインタビューしたところ、「ATIはAMDとの合併は開発協力体制を強化する効果があるのみ。ATIは今後もインテルプラットフォームをサポートし続ける」という回答が得られた。

    一方で、とあるNVIDIA関係者は「ATIはついにインディペンデントなGPUメーカーではなくなった。AMDとATIはCPUとGPUを統合させる未来図を思い描いているようだが、一方でこの動きはグラフィックス技術そのものの進化を鈍らせる可能性は低くない。この合併により、GPUそのものの進化は我々NVIDIAに委ねられたといっていいのではないか」とまで述べている。

    ATI RESEARCH SILICON VALLEY,WORKSTATION BUSINESS UNIT,GENERAL MANAGER,Joe Chien氏。「ATIはインテルをサポートし続ける。その証拠というわけではないが、今年のSIGGRAPHでインテルから感謝状を貰ったんだよ(笑)」

    元3DfxでRitual→EAという華々しい経歴を持つスタープログラマGary McTaggart氏(右)、元ATIでXbox 360のAPI設計に貢献したシェーダの神様Jason Mitchell氏(左)の2名は今や供にHalf-Life 2制作元のValve Software社員! そんな彼らがNVIDIA SDKの説明を受けている瞬間を激写

    いずれにせよ、今後、「グラフィックス処理を行うプロセッサ」が、ATIとNVIDIAとで、これまでとは異なった進化の方向性を見せ始めるのは間違いないようだ。

    (トライゼット西川善司)

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