【レビュー】

あなたは使いこなせる?--風変わりだけど強力なWebアプリフレームワークRIFE

1 RIFEとは?

後藤大地  [2006/08/07]

JavaのWebアプリケーションフレームワークはいくつもある。トラディッショナルなStruts、String、軽量なWicketやClick、Ruby on Railsに類似したGrails、プレゼンテーション層を表現するTapestry、コンポーネントが充実したEcho2、エンタープライズでの普及がみこまれるJSFやFacelet、JBossの各種プロダクトなどなど、あげていけば枚挙にいとまがない。

そうしたWebアプリケーションフレームワークのひとつにRIFEがある。一言でいってしまえば、ほかのWebアプリケーションフレームワークからは一風変わっている。我が道を進むRIFEだが、その考え方は共感を呼ぶ点も多い。Webデベロッパは、一度はRIFEを調査する価値があるといえそうだ。

RIFE 1.5

The RIFE teamは7月31日(米国時間)、RIFEの最新版となるRIFE 1.5を公開したことを発表。RIFE 1.5自身は7月13日(米国時間)には公開されている。RIFEはJavaで実装されたWebアプリケーションフレームワーク。Common Public License Version 1.0およびGNU LESSER GENERAL PUBLIC LICENSE Version 2.1のもとで提供されているオープンソースソフトウェアで、JDK 1.4およびJDK1.5に対応しており、ドキュメントやサンプルなども配布されている。

RIFE 1.5における主な特徴は次のとおり。

  • すべての要素データに対するインジェクション、アウトジェクションの完全なサポートの追加
  • 要素宣言に対するアノテーションサポートの追加
  • パラレル宣言および同時宣言に対するアノテーションサポートの追加
  • 連続したツリーや失効を考慮した細粒度制御機能の追加
  • ステップバック連続性のサポート
  • ステートフルコンポーネントのサポート
  • XMLを使わないでRIFEアプリケーションを作成する方法を追加
  • パフォーマンスの改善
  • サイトリスナから明示的にサイトを手動でリロードする機能を追加
  • ホットスワップ可能またはインスツルメントクラスを自動的に再コンパイルする機能のサポート

RIFEはフルスタックのWebアプリケーションフレームワークで、ツールからAPIまですべて揃っている。RIFE 1.0リリースまで4年の歳月をかけただけあって、リリース直後からすでに洗練されており、すでにいくつものサイトで採用されている。

RIFEとは?

RIFEがどのようなWebアプリケーションフレームワークであるか--「説明しづらい」というのが正直なところだ。あえていえば、Ruby on Railsの背景にある概念を、Javaに対してJavaなりに適用したといえばいいだろうか。GrailsがGroovyをベースにしてRuby on Railsをそっくりそのまま真似ていることに対して、概念だけを理解してそれをRIFEなりの方法で実現している。だから既存のほかのWebアプリケーションフレームワークとは似ていない。

RIFEは開発効率を高めるさまざまな機能や実装を、いくつか検討して取り込んでいる。このため、RIFEはこれといった特徴をあげることが難しい。HTMLをそのままJavaのクラスに変換して使うというやりかたもあるし、かといってモデルやテンプレートはきちっと作成されている。

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