【レビュー】
ペンタックスの新しいデジタル一眼レフ「K100D」が登場した。比較的低価格ながら、手ぶれ補正機構を搭載したモデルとして注目されている。このK100Dのインプレッションをお届けしたいと思う。K100Dの販売はすでに始まっており、7月20日頃の時点で、たとえば大手量販店のヨドバシカメラでは、ボディ単体が7万5千円程度、「DA18-55mm F3.5-5.6 AL」をセットにしたレンズキットが9万円程で発売されている。
まずはアウトラインから。ペンタックスのデジタル一眼レフといえば、過去すべて「*istD」の名が付いていた。「*istDS」「*istDL」「*istDS2」「*istDL2」とシリーズが続いたわけだが、今回は「K100D」とまったく違う名になった。これは問い合わせも多いらしく、K100DサイトのQ&Aにも書かれている。「長年にわたって用いている"ペンタックスKマウント"にちなんで名づけました」とのことだが、海外向け製品と名称を統一するためもあるようだ。何より、今まで*istDで培った技術をベースに次のステップへ進もう、というメーカーの気合いが感じられて、好ましい名前だと思う。
K100Dを一見すると従来の*istDシリーズと同じようだが、ほんの少し大きくなっている。*istDS2と比べ、横幅が4.5mm、厚さで3mm大きくなった。高さは変わらない。重さは55g増えた。従来の*istDシリーズは「かわいい」というイメージが先に立ったが、K100Dはずいぶん存在感が強くなった。それでいて馴染みやすいデザインは踏襲された。なかなかいいと思う。
新機能の目玉は、手ぶれ補正機構「SR(Shake Reduction)」を搭載したこと。ボディ内手ぶれ補正といえばコニカミノルタとソニーの各αシリーズが先鞭だが、ペンタックスがそれに続いたことになる。「手ぶれ補正は付いていて当たり前」という時代になりそうだ。手ぶれ補正については後ほど詳しく報告したい。
また、従来ファインダーの見やすさを重視した*istDS系はペンタプリズム、コスト重視の*istDL系はペンタミラーという棲み分けだったが、K100Dはペンタミラーを採用している。手ぶれ補正機構で増えるコストをここで吸収したのかもしれない。
背面の液晶モニターは今風の広視野角2.5型を搭載。画素数は約21万画素だ。このクラスではショルダー部の液晶パネルを排し、モニターに撮影情報を常時表示するタイプが増えているが、K100Dは依然として液晶パネルを装備している。長く一眼レフを使っていると、このパネルがあると安心できるから不思議なものだ。
レンズマウントは、従来どおりバヨネットの「K AFマウント」。アダプター(マウントアダプターK:約1,000円)を使うことで、旧来のスクリューマウントレンズを使うといった、マニアックな楽しみも残されている。
K100Dに使われるCCDは有効610万画素、サイズは23.5×15.7mm。これは*istDSなどと同じ。連写機能も2.8コマ/秒と変わっていない。しかし画像処理エンジンはチューンナップされており、新しい絵づくりが期待できる。
測距点は11点。中央の9点は縦横どちらの線でもとらえるクロスセンサーを採用している。測光は16分割。今となっては分割数が少ないほうだが、実際に使っていて露出を外すことはほとんどなかった。長く使っているノウハウがあるのだろう。
バッテリーに市販の単三形乾電池(×4本)が使えるのは*istDシリーズのメリットだったが、これもK100Dに引き継がれた。実際のところ、単三ではあまりバッテリーがもたないので、通常は単三型の充電式バッテリーを使用し、いざというときに乾電池を使うという使い方がいいだろう。また大容量のCR-V3リチウム電池(×2本)も使用できる。
画像の保存メディアにはSDメモリーカードを使用する。初代の*istDはコンパクトフラッシュだったが、それ以降の*istDシリーズはすべてSDメモリーカードになった。メディアのサイズが小さく、読み書きが高速なSDメモリーカードの採用は妥当なところ。コンパクトカメラからのステップアップユーザーにもありがたいはずだ。
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