【レポート】

WIRELESS JAPAN 2006 - 最新燃料電池戦線

    齊藤孝明  [2006/07/19]

    インターネットやGPSナビなど、携帯電話自身の機能充実はもちろん、本来の機能とはかけ離れた、音楽や動画の再生、1セグ放送の受信など、次から次へと新機能を装備する携帯電話にとって、もっとも心配なのが電力の供給不足。この問題を解決するために、大容量バッテリーを搭載したり、携帯型充電器なども登場したりしてきたが、中でも一番注目されているのが、小型化を進めた燃料電池による電力供給だ。

    NTTドコモは、アクアフェアリーと組み、水素を燃料とするPEFC方式の燃料電池を試作し、展示している。今回展示する燃料電池は、FOMA端末用の充電器として機能するもので、1年前に発表したメタノール型試作品と比べると大きさは1/4以下、出力は2倍以上となっており、ACアダプタと同程度の時間でFOMA端末を急速充電できるという。

    NTTドコモの燃料電池充電器の仕組み

    FOMA端末用試作充電器

    ドコモでは「今回の技術で、燃料電池を携帯電話に内蔵することもできるとみている」と説明。両社では、今後も実用化に向けて共同開発を進めていく。

    燃料電池のデモ

    一方、KDDIブースに展示されていたのは、一回り大きめの充電器型燃料電池アダプタと燃料電池内蔵携帯電話機の試作機。ブースの片隅にひっそりと展示されているだけなので、詳細は紹介されていないが、メタノール燃料を使うタイプのもので、携帯電話機本体に内蔵することで、従来型充電池のような充電時間が不要で継ぎ足しも可能というメリットに注目しているようだ。展示では、実用商用化時期は未定としているが、東芝製および日立製の2機種の内蔵タイプ試作器が展示されているなど、燃料電池への取り組みは進めているようだ。

    充電器型燃料電池アダプタと燃料電池内蔵携帯電話機の試作機

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