【レビュー】

Adobe Flex 2の実力を体験 - ソーシャルネットかFlockか? - JamJar登場

    後藤大地  [2006/07/19]

    Adobe Sysmtesは6月28日(米国時間)、「Adobe Flex 2」および「Adobe Flash Player 9」の2製品の提供開始を発表したことは記憶に新しい。この発表をうけ、同社のAdobe Labs上で7月13日(米国時間)、同製品群を体験するためのデモアプリケーション「JamJar」を公開した。本稿では、JamJarの概要をレビューしてみたい。

    JamJar - Flex 2が提供するパワーを体験しよう

    「JamJar」はAdobe Flex 2が提供するリッチインターネットアプリケーションに必要とされる機能、とくにスケーラビリティやインタラクティブ性、外観の美しさなどを体感的に提供することに主眼がおかれている。

    JamJarはWebベースのアプリケーション。比較的小規模のグループで、画像、ドキュメントなどのデジタルコンテンツの共有を行うことができる。デモンストレーションで体験できる代表的な機能は、次の5機能となっている。

    • プランイベント管理
    • アイディア交換
    • プロジェクト管理
    • 情報の集中管理
    • ファイルやイメージの共有

    JamJarデモアプリケーションではJamJarスペースごとに20人の参加者とやりとりを行うことができる。また、ユーザごとに1スペースのみをパブリックな設定にし、オープンアクセスに設定することができる。コンテンツごとのJamJarスペース容量は20MB。

    JamJarデモアプリケーションを使うには、システムにFlash Player 9をインストールしておく必要があるほか、Adobe IDのアカウントを取得しておく必要がある。また、JamJarはAdobe Flex 2技術で実現できる機能を示すためのデモアプリケーションであって、共有サービスを提供するものでも保証するものではないとされている。そのあたりを理解した上で使ってほしい。

    JamJarの動作環境を整える

    JamJarデモアプリケーションを動作させるには次のスペックが必要とされている。特にIntel Macのユーザは、IntelベースMac用Flash Player 9 betaを使う必要がある点に注意されたい。

    • Windows XP SP2: Intel Pentium II 450MHzまたはそれ以上のプロセッサ、512MBメモリ
    • Mac OS X: G4 500MHzまたはそれ以上のプロセッサ、512MBメモリ(Intel MacのユーザはIntelベースMac用Flash Player 9 betaを使うことでJamJarを使うことができる)

    JamJarはAdobe Flex 2で構築されているため、動作には最新のFlash Player 9が必要。Flash Player 8やそれ以前のバージョンを使っている場合には、最新版であるFlash Player 9へアップグレードする必要がある。Flash Player 9の動作環境は以下の通り。

    • Windows: IE 5.5かまたはそれ以上、Netscape 4.06かまたはそれ以上、Firefox 1.5かまたはそれ以上
    • MacOS: Safari 2.0かまたはそれ以上、Netscape 6.xかまたはそれ以上、Firefox 1.5かまたはそれ以上

    オンラインで動作するためアクセス速度も要求される。

    • 最小接続要件: 512Kbpsダウンロードスピード
    • 推奨接続要件: 1,500Kbpsケーブルアクセス

    使ってみようJamJar

    JamJarを使って感じることは、ともかくインタフェースがクールだという点だ。動作の快適さはプラットフォームの快適さに左右される面が否めないが、既存のリッチクライアントと比較すれば軽快に動作する。Webアプリケーションというよりもデスクトップアプリケーションだ。

    動きはソーシャルネットワークに似ているといえばわかりやすい。mixiMySpaceに似ている。なんどかFlockについても取り上げてきたが、動作はFlockにも近いものがある。FlockはFirefox / Mozillaベースのブラウザで、ブログやソーシャルブックマークといったいわゆるWeb 2.0的要素が盛り込まれたWebブラウザだ。

    JamJarデモアプリケーションへのログイン画面。取得したAdobe IDを入力する

    JamJarに最初にログイン後したあとに表示される画面。JamJarの説明が用意されている

    How Do Iがヘルプにあたる機能

    JamJarのクレジット画面

    JamJarに用意されているPhotos機能の利用画面。Photoへの接続やナビゲートを実施することができる

    JamJarスペースの画面。とくにこれは写真をシェアする場合に使う画面

    Interactive News Letterとして用意されている機能。インタラクティブに扱うことができる

    ドキュメントレビュー画面。共有しているドキュメントを閲覧することができる

    ファイル共有機能

    グループディスカッション機能

    クライアントポータル機能

    イベントプラン機能

    各テンプレートへのブラウズ画面

    スペースを作成する操作画面

    ユーザを招待する場合のインバイト画面。アクセスレベルも設定することができる

    JamJarがFlockやmixiやMySpaceと動作が似ているというのは興味深い。これはAdobe Flex 2が実現する本質のひとつだと言っていい。Webアプリケーションでありながら、デスクトップアプリケーションのような使い勝手を提供している。これがAdobeの提案するインターネットリッチアプリケーションである。

    現時点での難点は英語版しか提供されていないことと、プラットフォームに制限があることだ。英語が苦手なユーザにとってはJamJarの面白さが半減してしまう。また、JamJarを体験できる環境もWindowsとOS XといったOSに限られている。今後はプラットフォーム然とした幅広いOSへの対応や、日本語版や多言語版が登場が、さらに多くのユーザへのアプローチとしては望まれる点になるといえそうだ。

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