【レビュー】

夏だ水だ! 防水デジタルカメラを使ってみた

2 いざ、水へ

高橋隆雄  [2006/07/07]

ペンタックス Optio W10

光学3倍ズームを備えた600万画素のコンパクトデジタルカメラ。水深1.5mで最大30分の防水性能(JIS保護等級8級)を持つ。防水性能だけでなく防塵性能(JIS保護等級5級)もあわせ持ち、アウトドアでの使用にも適している。細かな仕様については後で出てくる仕様表を参考にしていただくとして、このカメラの特徴から説明しよう。

ペンタックス Optio W10

とにかく持った感じが軽い。超コンパクトというわけではないが、外観上からはごく一般的なコンパクトデジタルカメラそのものというイメージを受ける。そして持ってみると軽量で扱いやすい。難点はグリップ感が少々悪く片手で持って撮影するのには、あまり適していないこと。両手でしっかりホールドしての撮影が望ましいだろう。電源ボタンはシャッターボタンの左に配置というオーソドックスなもの。面白いのは電源ボタンが光ることころだ。

電源ボタンはシャッターボタンの左に配置

レンズは光学3倍ズームで焦点距離は6.3mm~18.9mm(35mm換算38~114mm)

レンズは先述のように光学3倍ズームで焦点距離は6.3mm~18.9mm(35mm換算38~114mm)とオーソドックス。防水のためレンズ部前面は保護ガラスとなっているようで、レンズバリアの類は装備されていない。

このタイプの防水デジタルカメラでは接点類が本体表面に出ておらず、当然ながらコネクタも出ていない。Optio W10ではバッテリー/メディアコンパートメント部分だけが唯一の開く部分となっており、ここにDC電源入力とUSBコネクタが入っている。このためカメラを充電する場合にはバッテリーを取り出して行う必要があり、パソコンへのデータ転送はメディアを取り出して行うか、フタを開けてUSBケーブルを接続して行う必要がある。フタが結構大きく開くので、ちょっと取り扱いにくいためUSBケーブルを使用するよりもメモリーカードでデータ転送した方が良いかもしれない。

DC電源入力とUSBコネクタ

データ転送はメディアを取り出して行うか、フタを開けてUSBケーブルを接続して行う

以下は実際に撮影してみたのが以下の写真だ。さすがに水中では水の透明度が問題で水の汚いところでは何も撮れないに等しいことを痛感した。

ISO-64 F6,6 1/320 オートモード
水面ぎりぎりで撮影しているが、実際にはボディは半分沈んでおりレンズ部だけがギリギリ水面に出ている状態

(

ISO-64 F6.6 1/320 オートモード
水濡れを気にせず迫力ある写真を撮影できるのが良い点

ISO-64 F6,6 1/640 オートモード
調子に乗って水中から空を撮ってみたら天候のせいもあって、よくわからない写真が撮れてしまった

実際に使ってみて感じたのはこのOptio W10、実に軽快で使いやすい。実勢価格が3万円台中盤なので買いやすいデジタルカメラのひとつだろう。

オリンパス μ720SW

こちらも光学3倍ズームを備えるが画素数は710万画素。水深3mで60分の防水性能(JIS保護等級8相当)を持ち、防塵性能(JIS保護等級6相当)も持つ。水深3mと比較的深いところまで耐えるので安心感のある防水性能だ。加えて対衝撃性能もありオリンパスによれば1.5mから木の床に落下させた場合でも耐えるとのことだ(注:無破損・無故障を保証するものではない)。これらのことからタフなイメージのデジタルカメラとなっている。

オリンパス μ720SW

サイズ的にはコンパクトな部類に入るのだが、持ってみると重量感がある。これは外装などに金属が多用されているためと本体がコンパクトなためであろう。なお実際のホールド感は悪くない。電源およびシャッターボタンは本体上面に配置されており、この部分もデザインが凝っていて丈夫そうだ。

電源およびシャッターボタンは本体上面に配置されている

レンズは、光学3倍ズームで焦点距離は6.7mm~20.1mm(35mm換算38~114mm)

レンズは先述のように光学3倍ズームで焦点距離は6.7mm~20.1mm(35mm換算38~114mm)。レンズそのものは当然、防水されているのだが面白いことに電動式のレンズバリアが搭載されている。加えて凝ったネジ止めの細工がなされており、これもタフさを演出している。

電動式のレンズバリア

凝ったネジ止めの細工がなされている

こちらもコネクタ類は一切表になく開閉箇所は2箇所。バッテリー/メディアコンパートメントは本体下部に位置し、コネクタ部分は本体の右側面に位置している。もちろん、このどちらも防水処理が施されている。

バッテリー/メディアコンパートメントは本体下部に位置する

コネクタ部分は本体の右側面に位置している

以下は実際の撮影画像だ。今回、残念なことに天候と条件に恵まれず屋外などでの水中撮影ができなかったため「水中ブツ撮り」にチャレンジしてみた。何となく妙な感じがするのと被写体に気泡が付いているので水中であるとわかるだろうか。水中でもこれだけきれいに撮れてしまうのだから面白い。ちなみに被写体となっているのも水深1mで30分の耐水性能を持つ(参考までに機種はバーテックス・スタンダード VX-7)アマチュア無線機。もちろん水中マクロ撮影も可能なので海の生き物を撮影するのも良いだろう。

ISO-64 F3.5 1/13 オートモード
ほぼ逆光下での撮影だが破綻なく普通に綺麗に撮影できた

ISO-100 F5 1/100 ストロボ強制発光
「水中ブツ撮り」にチャレンジ

普段使いのデジタルカメラでありながらある程度の防水性が欲しいという場合には、この2機種はお勧めできる。防水性能を持っているからといって過信は禁物であるが、普通のデジタルカメラにはない面白い撮影が行えることもまた確かだ。

主な仕様の比較

機種名 ペンタックス Optio W10 オリンパス μ720SW
防水性能 水深1.5m 30分 水深3m 60分
撮像素子 1/2.5型 有効画素600万 CCD 1/2.33型 有効画素710万 CCD
記録媒体 内蔵メモリ(約10.5MB)、SDメモリーカード 内蔵メモリ(約19MB)、xDピクチャーカード
レンズ 焦点距離6.3~18.9mm(35mm換算38~114mm) 9群11枚 焦点距離6.7~20.1mm(35mm換算38~114mm) 8群10枚
ズーム 電動光学3倍、デジタル4倍 電動光学3倍、デジタル5倍
露出補正 ±2EV、1/3EVステップ ±2EV、1/3EVステップ
ホワイトバランス オート、太陽光、日陰、白熱灯、蛍光灯、マニュアル オート、晴天、曇天、電球、蛍光灯モード3種
感度設定 ISO 64/100/200/400/800/AUTO ISO 64/100/200/400/800/1600/AUTO
モニター 約11.5万画素2.5型TFTカラー液晶 約11.5万画素2.5型TFTカラー液晶
入出力 USB、AV出力 USB、AV出力(マルチコネクター)
電源 専用リチウムイオン電池、ACアダプター(別売) 専用リチウムイオン電池、ACアダプター(別売)
電池寿命 撮影可能枚数約240枚 撮影可能枚数約180枚
サイズ 106.5(W)×54.5(H)×23(D)mm 91(W)×58.7(H)×19.8(D)mm
重量 140g(電池カード含まず) 149g(電池・カード含まず)

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