【レビュー】

軽くて丈夫で長持ち、使い勝手のいいモバイルノート「Endeavor NA101」

1 軽量化を図りつつ、充実した基本性能が魅力

    小山安博  [2006/07/06]

    エプソンダイレクトから登場した「Endeavor NA101」は、決して派手な特徴を持つノートPCではない。一見すると地味な印象も与えるマシンだが、ビジネスユースに便利な機能をそつなくまとめている。

    軽量で、バッテリが長持ちし、安全性にも配慮されたノートPC――。ビジネスユーザーにとって(もちろんコンシューマでも)重要な要素をしっかりとカバーしたNA101は、「意外に使えるヤツ」という印象だ。

    Endeavor NA101

    軽くてタフなボディ

    外観は落ち着いたシルバーのきょう体を採用。マグネシウム合金を使っているというが、残念ながら見た目の高級感はそれほどあるわけではない。このあたりは、コンシューマ向けというよりもビジネス向けだと感じさせる部分。ただ、天面にプレス加工をし、凸部を設けて剛性を高めるなど、全面150kgfの荷重試験をクリアしているそうで、普通に持ち歩く分には十分タフガイなマシンではある。それでいて従来のプラスチックのきょう体よりも軽量化を実現しているという。

    見た目以上に軽いNA101。外装の手触りはそれほど高級感があるわけではないが、軽さと丈夫さはうれしい

    標準バッテリを搭載しても質量は1.2kg。これでスーパーマルチドライブを搭載した2スピンドルノートというわけで、実際、持ってみるとサイズの割に意外なほど軽い。A4ノートを持ち歩くことを考えると天と地ほど重さの差がある。

    軽量化にはずいぶん気を遣っているようで、天板やキーボード周り、底面の各フレームのほか、スーパーマルチドライブの金属部にもマグネシウム合金を採用している。オプションで1.8インチHDDを選択すればさらに軽量化が図れる。マザーボードも約40%小さくして軽量化を実現しており、キーボードも従来より15g軽いものを使っているそうで、そうした細かい積み重ねによって「軽い」という印象を与えるマシンに仕上がっている。

    本体前面。アクセスランプ類は液晶を閉じた状態でも開いた状態でも見やすい

    本体背面。背面にはモデムとLANポートがある

    本体左側面。ディスプレイ出力、USB、IEEE1394、メモリカードリーダー、PCカードスロットを配置

    本体右側面。ドライブ類とUSB×2を配置。USBが左右に配置されているのも便利だ

    本体サイズは標準バッテリ装着時で281(W)×237(D)×32~35(H)mmのB5ノートPC。液晶ディスプレイは12.1型TFT XGA液晶(1,024×768ドット)で、モバイルPCとしては使い勝手のいいサイズだ。移動手段が車ではない日本では、A4サイズでは大きいし、B5以下だとその小ささがデメリットになる場面もある。その点、NA101は軽量であり、持ち歩くにはちょうど良さそうだ。

    軽量性を重視すると、機能性や拡張性が犠牲になるものだが、前述の通りN101はスーパーマルチドライブを搭載でき、DVDビデオの視聴やDVDの書き込みも可能。インタフェースも十分に用意され、USB2.0×3、IEEE1394×1、マイク入力×1、ステレオヘッドホン出力×1、PCカードType IIスロット、SD/MMC/メモリースティックスロットを搭載。ネットワーク機能はモデム、10Base-T/100Base-TX、無線LAN(IEEE802.11a/b/g)、Bluetooth Ver2.0+EDRと"全部入り"で、非常に充実している。

    細かいところまでこだわった使いやすさ

    軽量化されたキーボード部には、使いやすさに配慮した工夫が施されている。キーピッチは17.7mm、キーストロークは2mmと健闘しており、特殊なキー配置のないキーボードはなかなか打ちやすい。細かな配慮としては、右側のCtrlとAltキーが並んだ位置にあり、右手だけでCtrl+Alt+Delキーが同時に押せるようになっている。ビジネス環境だと、WindowsへのログインでCtrl+Alt+Delを最初に押してログインしなければならない場合も多いが、これが片手でできる、というわけだ。

    キーボード。上部には無線LANスイッチとトラックパッドのオン・オフボタン、電源ボタンが並ぶ。トラックパッドの右側にあるのが指紋認証

    このたくさんのへこみが汗ばんでいる状態などに効果的らしい。液晶を空ける場合は、一度ボタンを押してから

    キーボード左下にはFn(ファンクション)キーとCtrlキーが並ぶが、これはBIOSで入れ替えができる。使いやすい方を設定しておくといいだろう。キーボード上部のF1~F12キーは、Fnボタンとの同時押しにミュートや液晶の輝度変更などの各種機能が割り当てられているが、個人的にはBluetoothのオン・オフが可能(Fn+F2)な点は便利。ちなみに無線LANはキーボード右上にオン・オフスイッチが用意されている。

    珍しいところではタッチパッドのオン・オフボタンが独立して用意されている。マウスだけを外付けした場合、キーボード入力時に誤ってタッチパッドに触れてしまうミスが防げる。タッチパッドの位置も微妙に配慮されているようだ。

    ちなみにキーボードのパームレスト部に無数のへこみ(ディンプル加工)があるが、これは汗などのべたつき感を改善するためのものらしい。これから暑くなる季節なので、これはうれしい配慮だ。基本的なスペックの充実とともに、こうした地味ながらも使いやすさに直結する工夫が随所に盛り込まれている点は、NA101の魅力の1つといえる。

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