【レポート】

組込みシステム開発技術展--次期Windows CEやソケット型C7-Mの動作デモなど

    大塚実  [2006/06/29]

    「第9回 組込みシステム開発技術展」(主催 : リード エグジビション ジャパン)が28日、東京ビッグサイトにて開幕した。組込みシステム開発に必要な製品・技術などが出展される専門展で、会期は30日までの3日間。2006年は、国内外から452社が出展している。

    LSI・オブ・ザ・イヤーも発表された。デバイス部門はサムスン電子の「50nm工程の16ギガNAND型フラッシュメモリー」、設計環境・開発ツール部門はシンプリシティの「Graph‐Based FPGA フィジカルシンセシス:Synplify Premier」がグランプリを受賞した

    MSブースでは次期Windows CEがデモ

    マイクロソフトのブースでは、先日提供が開始されたばかりの「Windows CE 6」ベータ版の動作デモが行われていた。従来の「5.0」に比べ、同時に動かせるプロセス数が32から32,000に強化、またプロセスあたりの仮想メモリ空間は32MBから2GBへと拡張されている。

    ぱっと見では分からないが、Windows CE 6 ベータ版のデモ

    念のためバージョンを確認してみる。ビルドは「1849」だった

    現在、ARM、x86向けのものが実際に動いているそうで、そのほかMIPS、SH4もサポートする。前述のような大きなアーキテクチャの変更があったが、ブース担当者によれば、コード量はそれほど増えてはいないそうだ。正式なリリースは年内を予定している。

    また同社ブースでは、組込み向けWindowsを採用した製品も展示していた。ここで1つ紹介しておきたいのは、なんとWindows CEを搭載したというラジコン用プロポ「T14MZ」(双葉電子工業製)。飛行機用とヘリ用の2種類があり、どちらも価格が約300,000円という高機能モデル。大型液晶モニターによる設定が行えるほか、CFカードに入れた音楽ファイルの再生も可能となっている。

    「世界初」(双葉電子工業)というWindows搭載プロポ「T14MZ」。プロポながら、音楽も再生できる

    注目の「EPIA PN」の動作デモも

    VIA Technologiesのブースは、COMPUTEX TAIPEIの展示から特に新しい内容は見当たらなかったが、mPGA479M互換のMini-ITXマザーボード「EPIA PN」の動作デモが行われていた。

    「EPIA PN」のデモ。COMPUTEXでも、確かこれの動作デモはなかったはず

    フラッシュ撮影のため止まって見えるが、CPUファンは回転している

    EPIA PNは「VN800」チップセットを搭載する製品で、同社のEPIAシリーズとしては"異例"のソケット付きマザーボードだ。Pentium Mもサポートするが、今回のデモで動作しているのはC7-Mとのこと。量産は今年Q3を予定している。

    「EPIA PN」のソケット。mPGA479M互換という

    ちなみにC7-Mのラインナップはこうなる

    ピノーのミニPCがさらに小型に

    ピノーは和風テイストなブースで、新製品のミニPC「Sizka Mini」を展示。AMD Geode LX800@0.9Wを搭載するもので、内部のCPUボード自体は従来のSizka PRO/BASICと同じだが、I/Oボードが新しくなっており、さらに小型化された。119×99×37mmという手のひらサイズながら、2.5インチHDDも搭載できる。

    ピノーのブース。「Sizka Mini」では、Windows XPが動作していた

    新製品の「Sizka Mini」。写真では分かりづらいが、本当に小さい

    デュアルLANを装備しており、通常のPCとして利用できる。発売は9月ごろを予定。価格は6~70,000円くらいになる見込みで、Sizka PROよりも若干安くなりそうとのこと。

    「Sizka Mini」の内部基板。大きさはほとんど2.5インチHDDと同じ

    CPUボード側はこれ。NANYAのメモリが搭載されているのが見える

    こちらはC7搭載のミニPC

    昨年のレポートでも紹介したハイテックシステムのミニPC「HTC」シリーズには、新たにVIA C7プロセッサを搭載する「HTC-3900」シリーズが登場予定。同社ブースでは実機の展示はまだなかったが、シンクライアントタイプの「HTC-3900」、HDDが搭載可能な「HTC-3950」がラインナップされている。

    従来の「HTC-3800」シリーズはEden搭載だったが、「HTC-3900」ではC7/1.5GHzとCPUが強化

    これは従来の「HTC-3800」シリーズ。「HTC-3900」でも、外見は変わらないそうだ

    発売は7月ごろを予定しており、価格はEden/800MHzを搭載する現行の「HTC-3800」「HTC-3850」よりは少し高くなるとのこと。なおHTC-3900シリーズには、無線LANを装備する「HTC-3960」というモデルもあり、こちらは秋以降の発売となる予定だ。

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