【インタビュー】

世界一有名な無名デザイナー? Googleロゴを描いている"あの人"のデザイン観

1 風邪で熱を出して30分で作ったロゴが一番ウケた……というのは冗談で

    木村早苗  [2006/06/12]

    世界一有名な無名デザイナー---あるアーティストは、Googleのサイト上のロゴ"Google Doodle"を手がけるDennis Hwang氏をそう形容した。彼の"作品"は署名こそないが、おそらくネット上でもっとも頻繁に変化している企業ロゴのひとつだろう。

    GoogleのInternational Webmaster、Dennis Hwang氏

    これまでに制作したロゴの総数をHwang氏に尋ねると「1年に50は作ります。オリンピック期間は毎日変えるので、全部で少なくとも300、おそらく400以上にはなるかと。毎年ある『子どもの日』などは、新しいデザインを考えることがだんだん大変になっています」と苦笑いをしてみせる。

    子どもの日のロゴ。上から2002年、2003年、2004年のもの。

    中でもお気に入りのロゴは? という質問には、「作ったロゴはすべて自分の子供のようで優劣がつけられない」と答えた。ただ、"強いていうなら"という限定つきであげてくれたのが、著名な科学者や画家などの誕生日に掲げられる誕生日シリーズだ。「モネの誕生日のロゴは、風邪をひいて熱があるときに30分くらいで作ったんです。そしたら、ユーザーからは一番受けがよかったんですよ。僕の力の入れ具合が分かっていただけるでしょう?」と笑う。

    モネの誕生日に掲載されたロゴ。2001年11月14日掲載。

    これは、彼流の軽い冗談。どのロゴも「Googleのカラーにあったものかどうかを、常に考えるようにしている」のだそうだ。たとえば、「ピエト・モンドリアンの誕生日」はモンドリアンの作品がカラフルでGoogleにぴったりだと思ったからだし、「MC エッシャーの誕生日」はロゴになった時に面白くなると感じたからだ、と言う。

    ピエト・モンドリアンの誕生日に掲載されたロゴ。2002年3月7日掲載。

    MCエッシャーの誕生日に掲載されたロゴ。2003年6月16日掲載。

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