【レポート】

COMPUTEX TAIPEI 2006 - Intel 965チップセットファミリーの詳細

1 Fast Memory Access Technologyでメモリアクセスは最大20%向上

    大原雄介  [2006/06/10]

    既にレポートにある通り、IntelはBroadwaterことIntel 965 Expressチップセットファミリーを正式に発表した。これに関する説明会が7日に開催されたので、ちょっとご紹介したい。

    発表会場は「台北101」ビルの84階(Photo01)。なんでまたこんな高いところで……というと、これ(Photo02)が言いたかったらしい。更なる高みまでScalingするチップセット、ということらしいが。

    Photo01:台北101の84階から市内を見下ろす。中央やや左よりの広大な空間は国父記念館。

    Photo02:おかげでプレゼンテーションが全部このように縦長なのにはまいった。

    さてそのIntel 965 Expressファミリー、Intelのチップセットでは初めて90nmプロセスを利用し、300mmウェハを使った製品となる(Photo03)。従来は130nmプロセスで200mmウェハを使ったものだったから、これまでに比べて急速に量産体制を整えられる、というのが同社の主張。会場では実際に300mmウェハを持ち込んでアピールした(Photo04)。さて発表ではお定まりの性能比較(Photo05)や実際のチャレンジ(Photo06,07)が示されたが、これは965ファミリーというよりはCore 2 Duoの性能の話。では965ファミリーの性能は? ということでまず紹介されたのがIntel Fast Memory Access Technology(Photo08)。これは要するに複数のデバイス(CPU・Graphics・I/O)からのメモリリクエストをうまくリスケジューリングしてメモリに出すことで、効率化を図るという仕組みだ(動画参照)。実際、チップセットが同じでも10%以上、高速なメモリを使うと20%もの性能向上があることも示された(Photo09)。

    Photo03:昨年Intelは一時期チップセットの生産が間に合わず、やむを得ずATIからチップセットを購入するといった動きもあった。300mmウェハを使うことは、こうした事に対するメッセージであるとも言える。当初は3つのfabでの生産だが、最終的に5つのFabで生産することになるそうだ。

    Photo04:300mmウェハを持つRichard Malinowski氏(Vice President, General Manager, Chipset Group)。

    Photo05:ScoreはConroe 2.66GHz vs Athlon 64 FX-60の2.8GHzオーバークロック品での比較。グリーンがオーバークロックAthlon 64 FX-60である。

    Photo06:Financial Application(Simulation)をAthlon 64 FX-60で実施した結果は34秒強。ところでIntelはこの一連のキャンペーンのために、いくつFX-60を購入したのだろうか? ひょっとすると、世界で一番Athlon 64 FX-60を購入しているのはIntelかも?

    Photo07:Core 2 Duo 2.66GHzでは同じデモが11秒強で完了する。

    Photo08:複数のデバイスからリクエストがばらばらに来ると、従来のメモリコントローラはこれを順に処理するだけなので、非効率だった。対してIntel 965シリーズはこれを並べ替えて最適化することで、アクセスの効率化を図っている。

    Photo09:CPUはPentium XE 955で統一し、Intel 945G+DDR2-667 / Intel P965+DDR2-667 / Intel P965+DDR-800という3つの環境でSpecFPとWStreamの結果を比較したもの。

    動画
    Fast Memory Access Technologyの解説CG (DivX形式 4.95MB 1分34秒)

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