【レポート】

第23回デザイン・フェスタ - 6,000人の出展者、5万人の来場者の幸福なカオス

4 ブースレポート(3) - 日本の伝統工芸や伝統芸を垣間見るブース

    山田久美  [2006/05/30]

    伝統工芸を思わせる"和"の作品の数々

    陶芸品を出展するブースも多く見られたが、中でも、今までに見たこともないような独特の輝きを持つ器を展示していたのが、「星山窯工房」のブースだ。その器とは「曜変天目(ようへんてんもく)茶碗」。18年間にわたり研究したという。曜変(窯変)とは、内部の漆黒の釉面に結晶による様々な斑紋が現れ、その周りが瑠璃色の美しい光彩を放っているもののことだそうで、希土類元素酸化物を含んだ岩石、鉱物を釉薬として使用すると、このような斑紋が出現するとのこと。

    「星山窯工房」が出展する「曜変天目(ようへんてんもく)茶碗」。備え付けの虫眼鏡で見ると、虹色の輝きを放つ釉薬の美しさがよりはっきりと分かる

    ユニークさで、筆者が心を惹かれたのは、今回で8回目の出展となるという「指人形 笑吉」。絵画教室で絵を教えている出展者が、6年前、指人形を使って講義を始めてみたところ、すっかり指人形の魅力にはまってしまったのだという。ブースでは、指人形による「笑い上戸」や「酔っぱらい」といった寸劇が披露されていたが、指人形の表現力の豊かさには感心しきりであった。

    石の粉の粘土で作ったという指人形。動いていなくても十分表情豊かだ。今まで、赤坂プリンスホテルでの「お正月イベント」や「三鷹の森 ジブリ美術館」でのライブなども行ってきたそうで、出張パフォーマンスなども受け付けているという

    真ん中は作者自身、向かって右は小泉純一郎首相?

    会場は1階と2階にまたがっていたが、2階で最も広く、エリアを"上下に"使って展示していたのが、愛・地球博にも出展したという「手織適塾さをり」 のブース。天井から色とりどりの帯が長く伸びていた。これは愛・地球博で延べ2万8,238人が織ったという大作。当初、長さの目標は、愛・地球博が開催された2005年にちなみ、2,005mに設定したが、実際には3,006mにも及んだ。

    遠くから見てもひときわ目立つカラフルな帯。しかし、3kmもあるとは!

    「SAORI織りは、パターンのお手本も型もないので、自分の好きなように自由に織れるのが魅力です」(SAORI織りの考案者である城みさを氏のお孫さんの城達也氏)。

    会場では自分で糸を選んで、織物を作ることもできた

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