【レポート】

JavaOne 2006 - JBoss、SeamをWebBeansとしてJCPに標準化へ

    大野晋一  [2006/05/19]

    JBossは、2006 JavaOne Conferenceにおいて、同社のウェブアプリケーションフレームワークJBoss SeamをWebBeansとしてJCPへ標準化の提案を行うと発表した。BorlandとGoogle、Oracle、Sun Microsystemsの4社がこれに賛同、協力を行う。Oracleからは同社のADFが提供され、SeamとADF、Apache StrutsShaleを組み合わせてWebBeansを構成する。標準化のリードを行うのはJBossのGavin King氏、Hibernateをつくり、Seamを作った人物だ。

    SeamはEJB 3.0とJSFと結びつけるウェブアプリケーションフレームワークだ。Java EE 5において、EJB 3.0はビジネスロジックとパーシステンスティアを、JSFはコンポーネント指向のプレゼンテーションティアを提供する。しかし、Java EE 5はこの2者を結びつけるための標準までを規定していない。SeamはEJB 3.0とJSFを結びつけるグルー(糊)として機能し、ウェブアプリケーションの開発を容易にするものだ。すでにソースコードとバイナリをJBossのサイトからダウンロード可能、EJB 3.0に即するコンテナ上で利用することが出来る。

    Seamによる開発は基本的にAnnotationを付与したPOJO(Plain Old Java Objects)によって行われる。EJB 3.0のEntity Beanに対してプロパティの制約条件をAnnotationでつけることも可能だ。

    また、J2EEアプリケーションにおいてこれまで開発者が実装してきたアプリケーションのステートマネジメントもSeamによってケアされる。アプリケーションコンテクストもServlet標準にくらべて拡張されており、ユーザの一連の操作をもとにするconversation contextなどを備える。

    今回、SeamがADFおよびStruts Shaleと併せて標準化される。これは開発者にとっては簡単ながら強力なベストプラクティスが標準化された状態で手に入るメリットを、JBossにとっては自社の投資を標準化することで保護できるというメリットをもたらす。Gavin Kins氏は、Hibernateの成果をもってEJB 3.0の策定にも関わっており、JBossはより一層Java EEへの影響力を強めた形だ。

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