【レビュー】
キーボードレスという新しいスタイルのPCを送り出したVAIO type Uは、同様のコンセプトであるマイクロソフトのUMPC(Ultra-Mobile PC)国内発表時にも言及された、時代の先を行くマシンだった。
今回は、満を持して登場した新型type Uをチェックしてみた。
VAIO type Uは、「キーボード付き小型PC」だった以前の「VAIO Uシリーズ」から一転、キーボードを外付けにし、操作ボタンと液晶で構成されるPDAのような外観を備えつつ、タッチパネル式ながらタブレットPCではない、普通のWindows XP搭載マシンとして登場した。
当時、タブレットPCはA4サイズの大きめのノートPCにタッチパネルを搭載したものが主流で、5型の液晶を搭載したtype Uは、「(当時)世界最小のWindows XPマシン」としても話題になった。
そのころはまだUMPCはコンセプト段階で、時代を先取りするソニーらしい「とんがったマシン」だった。タッチパネルやマウスボタンによる操作により、両手で抱えて立ったままでも簡単に操作できるデザインは新しかったが、その後04年12月にVGN-U71Pが出て以降は、まったく音さたがなくなってしまった。
筆者自身はtype Uの発売と同時に購入し、これまで使い込んできたのだが、2年間使ってきても、type Uを使う仲間はなかなか見つけられず、筆者が知る限り、MYCOMジャーナルでもおなじみの美崎薫氏が使っているのを見たくらい。あるベテランライターから「(type Uを使っている人を見たのは)初めて」とも言われたぐらいで、IT系ニュースメディアという「新しもの好き」が多い業界でも仲間は見つけられなかった。これまで多くの国内取材に加え、海外取材でもまったく見かけなかったというのがまた……。購入後、最初に行ったカメライベントphotokina 2004(ドイツ)では、いろいろな海外プレスと、
「なんだそれは」
「VAIOだよ」
「それがVAIO? クールだな!」
なんて会話を繰り返したのが懐かしい。そういえば、香港の記者に写真を撮られたりもした。その後のInternational CES 2005(米)でも似たような状況になった覚えがある。
とはいえ、有名どころでは「ウェアラブルの伝道師」塚本昌彦神戸大学教授が使っている(いた?)こともあり、使っている人はもちろん使っていたのだろうが、先進的すぎたことは否めないところがあったのかもしれない。
そんな時代を先取りした(というか先取りしすぎた)type Uだが、UMPCが登場したこの時期に復活。「UMPCではない」というあたりがソニーらしいともいえるが、超小型軽量という基本理念は変わらず、新しい機能をふんだんに盛り込んだ製品に仕上がっている。
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