【レポート】

ロボット界のナカタ、シュンスケ現る? ロボカップ2006国内大会

4 今年は"踊り場"感も、来年のジャンプアップに期待

    大塚実  [2006/05/17]

    大会を通しての感想であるが、ハッキリ言ってしまえば、今回は少し"停滞"を感じた。昨年の世界大会では、2on2の決勝戦でヒューマノイドリーグの可能性を感じたが、今年はまだ昨年のTeam Osakaのレベルに追いついたチームもいない。新規参入チームの少なさも課題だろうし(特に、企業や個人チームの少なさが気になるところ。もっといろんなチームがあっていい)、取材するマスコミの人数も少なく感じた。

    昨年の大会から1年も経っていないということもあるだろうが、各リーグとも、内容的にそれほどの進展は感じなかった。ただチームのメンバーに聞いてみれば、ハードやソフトも含め、ロボットには改良が施されており、すばらしいアイデアもあったりするのだが、試合をただ観戦する限りにおいては、昨年の試合からレベルの違いはそれほど感じないのだ。これは非常にもったいないので、各チームで技術説明用のパネルを作ってアピールするなど、"見せ方"の工夫も欲しいところだ。

    ロボカップはもともと研究色の強いプロジェクトであるが、今後発展していくためには、もっと注目を集める必要があるだろう。エンターテイメント性も欲しい。"一般ウケ"という意味では、ソニーの撤退によりAIBOを使った四足リーグの存続が難しくなってきたことは痛いが、代わりにシチズン時計の超小型ロボット「Eco-Be!」を利用する新リーグも開始される予定。こういった新リーグの発足に加え、レベルの高くなってきた小型リーグや中型リーグでは、そろそろ人間相手に戦わせてみる"エキシビジョンマッチ"などもできるのではないだろうか。

    AIBOのかわいらしい動きに、四足リーグはいつも大人気。生産が終了してしまったことから、今後は交換部品の入手も難しくなってくるだろう

    小型リーグ終了後には、実際に人間相手のデモが行われていた。まさか人間がフィールドに入って試合をするわけにはいかないだろうが、工夫次第だ

    ところで今回、ほとんど見る時間はなかったのだが、ロボカップにはサッカーだけでなく、「ロボカップレスキュー」といった競技もある。ロボカップサッカーで培われた技術を災害救助に活かそうという派生プロジェクトで、今年の世界大会では、さらに家庭内でのロボット利用をテーマにした「アットホーム(@Home)」という新競技も加わる予定だ。来年あたり、国内大会でもこの競技が見られるかもしれない。

    今年の世界大会は、ワールドカップも開催中の6月14日から20日まで、ドイツ・ブレーメンで開催される。中型リーグには、強力シュートのPhilipsも参加する。ヒューマノイドリーグには、昨年Team Osakaと好勝負を演じたNimbRo(ドイツ・Freiburg大学)も出場、そしてDD&Hajimeにとってもホームゲームであると言え、アウェーで乗り込むTeam Osakaとの熱戦が期待される。今年のロボカップを総括するのは、まだ早い。

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