【レポート】

E3 2006 - 「遊べば、わかる」任天堂がWiiコントローラの魅力を披露

1 「次世代のゲーム」ではなく「全く新しいゲーム」

    Yoichi Yamashita  [2006/05/15]

    「次世代を望んでいるのならば、ここでは期待に応えられません。今日お見せするのは全く新しいゲームです」とNintendo of Americaのセールス&マーケティング担当のReggie Fils-Aime副社長。

    任天堂がハリウッドのコダックシアターで開催したE3向けのプレスブリーフィング。前日SCEAがPLAYSTATION 3の発売日と価格を発表したのに対して、任天堂は次期ゲーム機「Wii」の発売時期を2006年第4四半期としただけ。Aime氏によると、今年のE3での任天堂の狙いは「情報を左脳に注ぎ込むのではなく、右脳にインスピレーションを与えること」。主役はWiiのコントローラと、その操作性である。オープニングには、タキシードに身をつつんだ宮本茂氏が登場し、右手に持ったWiiコントローラをタクトにして、背後のスクリーンに映し出されたゲーム画面内のオーケストラを指揮した。

    Wiiリモコンを持った宮本氏がオーケストラを指揮するオープニング

    ブリーフィングではスクリーンに度々「Playing = Believing」という言葉が映し出された。"Seeing is Believing"(百聞は一見にしかず)を言いかえたテーマだと思われる。つまり、"遊べば、わかる"である。それを最初に示したのがニンテンドーDSであり、コンソールにも同様の変化をもたらすのがWiiだ。キーワードは"フィーリング"。「今日のゲーム業界は単純にスクリーンに映し出されるモノだけを進化させようとしている」とAime氏。それは古い方法の上乗せに過ぎないと言う。任天堂もスーパーマリオ64で3Dを導入したが、グラフィックスにこだわったのではなく、ゲーム内を縦横無尽に動ける"フィーリング"のためだった。ハードウエアの仕様競争で対抗できない任天堂、DSから戦略を変えたという見方もあるが、ゲームのフィーリングを追求する姿勢は「スーパーマリオ64」の頃から始まっている、とAime氏。

    今回のテーマは「Playing = Believing」(遊べば、わかる)

    Wiiのコントローラは、TVのリモコンのような「Wiiリモコン」と、拡張コントローラとなる「ヌンチャク」の組み合わせだ。Wii本体との接続にはBluetoothを使用、最大4台を接続できる。従来スタイルのボタン操作のほか、ポインターによるポインティング、モーションセンサーを通じた動きによる操作などが可能。プレイ可能距離はテレビから5メートルとなっている。

    Wiiリモコンは、A、B、十字ボタンのほか、1、2ボタン、プラス/マイナスおよびホームボタンなどを備える。モーションセンサー、スピーカー、振動機能を内蔵し、先端にポインティング機能を備える。

    一方のヌンチャクもモーションセンサーを搭載する。つまり、Wiiでは1人のプレイヤーがそれぞれにモーションセンサーを備える2つのコントローラを駆使してゲームを楽しめる。ヌンチャクのボタンはCとZ、そしてコントロールスティックを備える。

    コントローラの写真を見るだけでは、どのように遊ぶのか想像もつかない。だが、「誰でも直感的に遊べる」のだという。ブリーフィングでは、「セルダの伝説」シリーズの「The Legend of Zelda: Twilight Princess」がローンチタイトルになることが明らかにされ、実際にWiiコントローラ+ヌンチャクで操作するデモが披露された。たとえばポインティング機能を使うと、画面上にポイントしている部分を示す妖精が現れる。Wiiコントローラを動かして妖精を移動させるだけで、画面上のメニューにアクセスできる。弓矢を使うときは、Wiiリモコンのポインティング機能で狙いを定める。実際にプレイヤーが弓を引いているような感覚で、ポイント&シュートする。Wiiリモコンのスピーカーから弓を引く音が聞こえ、放つとテレビのスピーカーへと音が飛んでいき、テレビのスピーカーから命中の音が聞こえる。リアルな効果音も実現している。このほかビデオ映像の中で、ゼルダの中でWiiリモコンを釣り竿に見立ててルアーをキャスティングして、釣りをするシーンも紹介された。

    右からWii本体、Wiiリモコン、ヌンチャク

    Wiiと同時に「The Legend of Zelda: Twilight Princess」を発売予定

    Wiiリモコンのポインティング機能で画面上のメニューにアクセス

    Wiiリモコンを使って弓を引くように狙いをさだめる

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