【レポート】

E3 2006 - PS3発売までの道のりを示したSCE、ゲームデモ披露で不安払拭!?

1 PS3タイトルのデモンストレーションを次々に披露

    Yoichi Yamashita  [2006/05/10]

    Blu-rayで使われる著作権保護技術の規格化の遅れから、今年秋に発売が延期されたPLAYSTATION3 (以下PS3)。アグレッシブな仕様を考えると、そのスケジュールでも難しいのではないか……という声も聞こえてくる。そのような中、Sony Computer Entertainment America(SCEA)は、E3開幕直前の5月8日に米ロサンゼルスでプレス向け説明会を開催。PS3発売の詳細発表や開発中のゲームデモを通じて、改めて今年年末商戦前の投入をアピールした。

    ホスト役はSCEAの社長兼CEOである平井一夫氏。ブリーフィングはPlayStation 2 (PS2)とPlayStation Portable (PSP)の現状報告から始まった。

    PS2は発売から6年間で1億台の販売を達成した。06年3月末時点での内訳は、日本 / アジアが2,327万台、北米が4,182万台、ヨーロッパ / PAL地域が3,860万台となっており、06年も1,000万台の販売を予想している。ソフトウエアの出荷本数は10億本を突破。こちらの内訳は、日本 / アジアが2億400万本、北米が4億7,700万本、ヨーロッパ / PAL地域が3億6,600万本だ。

    PSPについては「SCEの歴史の中で、発売から18カ月の販売がもっとも好調なプラットフォーム」と平井氏。3月末時点の出荷台数は、日本 / アジアが470万台、北米639万台、ヨーロッパ / PAL地域594万台で、合計1,703万台。06年は1,200万台の販売を予想している。ソフトウエアの出荷本数は、日本 / アジアが1,000万本、北米2,200万本、ヨーロッパ / PAL地域1,530万本で、合計4,730万本だ。この日、SCEAは北米でのPSPのグレーテスト・ヒッツ提供を発表。平井氏はまた、ファームウエアのアップグレードによる新機能の追加にも触れ、RSSを使ったビデオ・ダウンロード、カメラとVoIP機能の提供など、今後のスケジュールを紹介した。

    PSPの機能追加スケジュール

    北米でのPSP"Greatest Hits"提供を発表

    続いて、この日の主役PS3だ。昨年のE3前のプレス・ブリーフィングはPS3仕様の概要説明という技術的な内容だったが、今年は発売に向けたマーケティング色の濃い内容となった。たとえば最初に平井氏がPS3の機能を簡単にレビューしたが、今年はCellやNVIDIA製のGPUよりも、HDDとBlu-rayドライブの標準搭載がアピールされた。

    PS3の主な機能。注目はBlu-ray対応、HDDの標準装備

    Sony Computer Entertainment Worldwide StudiosのPhil Harrison社長にバトンタッチし、ゲーム開発に話題が移ると、ポリフォニー・デジタルの山内一典氏が登場し、E3向けに用意したというプロトタイプ「Gran Turismo (GT) HD」のデモが披露された。GT4をベースにデータを1,920×1,080p (60フレーム)に高解像度化、高精度化してPS3に移植した。その情報量はHDカムによる通常のHD映像の3倍、PS2のGT4の12倍になるという。またDVDベースのPS2のGT4では、ゲームを選択した後のローディング時間に平均15秒かかっていたが、HDDに最適化されたPS3向けGT HDは2~3秒程度でゲームへと移る。まもなく日本と米国でGT4をベースとしたオンラインゲームのテストが始まるが、PS3版もオンライン対応となる。「PS3版はオンラインをサポートするというよりも、オンラインでGTが爆発するようなモノになる」と山内氏。

    グランツーリスモのPS3向けプロトタイプを披露した山内一典氏

    米ゲーム業界に強い影響力を持つEAのLarry Probst氏

    米国のゲーム開発メーカーでは、Electronic Arts (EA)のLarry Probst社長兼CEOが登壇した。同社はNBA Liveを例に、ゲーム中の選手のボールへの反応、ステップ、動きなどをPS2と比較、PS3における自然でなめらかな動きを示した。

    動きが伝わらない写真でも、PS3は構えが自然、PS2はなんとなく棒立ちであるのが判る

    タイガー・ウッズの表情もナチュラルに再現

    PS3では、11カ国の208社に対して、過去最大規模となる10,000台以上の開発システムを出荷しているそうだ。すでに最終キットの出荷が行われており、E3では最終マシンで動作するゲームがいくつか展示されるという。

    このほかブリーフィングで紹介されたPS3タイトルをいくつか紹介しよう。まず「Formula One 06」では、PSPとの連係でゲームを楽しむデモが披露された。PSPに後方の映像を表示し、サイドミラーとして利用する。ライブパズルにカテゴライズされる「The Eye of Judgement」は、これまでにないユニークなゲームだ。カメラで撮影されたボード上に"Cybercode"が組み込まれたカードを置く。するとテレビ画面のゲーム上でカードのキャラクタが対決する。PS3の性能、トレーディングカード、カメラ機能が組み合わされている。スターウォーズのエピソード4やハリー・ポッターに、盤上で駒が殴り合うチェスが登場するが、そんな感じのゲームである。

    PSPをサイドミラーとして活用した「Formula One 06」のデモ

    ゲームデモの様子。久多良木氏によるPS3コントローラ発表前なのだが、デモシステムのまわりは去年の曲線デザインとは違うコントローラだらけで、観客席はざわざわ……

    The Eye of Judgementでカードを盤上に置いているところ

    テレビ画面はこんな感じ。トレーディングカードやポケモン好きにもアピールしそう……

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

        イチオシ記事

        新着記事

        本音ランキング

        特別企画

        マイナビニュースマガジン