【レポート】
オープンとレガシー--ITベンダの事業戦略を語るとき、この言葉は避けては通れないものとなっている。
一般的には、オープンとは、グローバルスタンダードと言われるWindowsやLinuxを搭載したIAサーバを指し、レガシーとはメーカー固有のOSを搭載したメインフレームを指す。最近では、かつてはオープンシステムの代表とまで言われたUNIXサーバも、レガシーと表現される機会が増えている。ベンダごとに、それぞれに独自のUNIXが存在することが、その要因といえよう。
だが、オープンとレガシーに対する表現が微妙に変化しはじめている。
例えば、レガシーの意味を、メインフレームによるシステムそのものを指すのではなく、ビジネスへの変化を阻害するシステムと解釈するベンダが増えている。オープンを、柔軟な変化に対応できるシステムという定義に対する反語として、柔軟に対応できないシステムをレガシーと呼ぶというわけだ。
あるベンダ幹部では、「メインフレーム、UNIXと捉え方ではなく、ビジネス環境の変化にあわせて、柔軟な対応ができないシステムは、すべてレガシーといえる。たとえ、IAサーバでさえも、変化ができないシステムは同様の位置づけとなる。また、システムの維持および運用に、多くのコストを必要とするといったシステムもレガシーと表現していいだろう」と語る。
そして、ここでいうレガシーは、ベンダ独自の技術を否定するものではない。このレガシーの定義をもとにすれば、柔軟なシステム構築を可能にする技術であれば、それはレガシーとは呼べないからだ。あるベンダでは、レガシーという表現とは別に、トラディショナルという言い方で、環境変化に柔軟に対応できる独自技術を表現している。
いまや情報システム部門に求められているのは、激しいビジネス環境の変化にあわせて、情報システムも変化させること。そして、維持・運用コストを減らし、新たな情報化投資へとコスト配分を増加させることにある。
これらを実現するのがオープンというわけだ。
では、主要ベンダ各社は、オープンとレガシー、そしてトラディショナルなシステムや技術をどう捉えているのか。その上で、どんな戦略を描いているのか。
本稿では、デル・日本HP・日本IBMの主要3社の戦略を追ってみる。
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