【レビュー】

ワンセグ対応モデルから「次のケータイライフ」を考える - NTTドコモ「P901iTV」 / au「W41H」

1 「ワンセグ」のおさらい

    丸山弘詩  [2006/04/25]

    まずは「ワンセグ」についてのおさらい

    ワンセグ。ここ最近とみに耳にする単語ではないかと思う。先頃、任天堂が携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」のワンセグ対応アダプタ発売を表明したばかりである。では、この「ワンセグ」とはいったい何であろうか。正式には「地上デジタル放送の1セグメント放送」であり、その愛称が「ワンセグ」という訳である。

    地上デジタル放送に関しては、昨年辺りから徐々に騒がれ始め、第20回オリンピック冬季競技大会(トリノオリンピック)を期に一気に盛り上がったので既にご存じの方も多いだろうが、改めて説明しておこう。現行のアナログテレビ放送は、2011年7月24日を最後に終了することが決まっており、全て地上デジタル放送に切り替わることになっている。この地上デジタル放送では、一つの周波数帯域(6MHz)を13個の「セグメント」に分割して伝送するのだが、地上デジタル放送受信機はこの中の12セグメントを利用している。13セグメントのうち、残りの1セグメントを利用して提供される携帯・移動体向け放送が、ワンセグ(one segment)である。昨年の9月末に大々的に発表されたところに、徐々に広まりつつあった「モバイルでの動画鑑賞」用途への期待も重なり、まさに今もっともホットな分野だと言えよう。

    さらにワンセグの場合は地上デジタル放送と違い、視聴に際して対価を払ったりB-CASカードを用意する必要もない。対応している端末さえ用意できれば(なおかつ放送を受信できるエリアにいれば)、現状のアナログ放送に近い形で気楽に視聴が可能なメディアとなっている。この敷居の低さは、ワンセグを大々的に広める起爆剤となるかもしれない。

    ワンセグは、2006年4月1日から正式サービスが、東京、名古屋、大阪などの主要都市圏を中心に、29都府県で開始された。今回紹介するモデルはいずれも、正式サービス開始を狙って用意されたものである。本稿では両者の「ワンセグ向け機能」にフォーカスを絞り、それぞれを比較しつつ各々の特徴を紹介していきたいと思う。

    本稿は3月に執筆された記事であるため、本放送ではなく試験放送を対象にレビューを行っている。

    ワンセグ端末 - 仕様上の比較

    先に断っておかねばならないが、auのワンセグ対応端末としては「W33SA」が昨年末に発売されている。しかしながら、最新サービスへの対応や搭載機能のリファインという点でのメリットが大きいため、本稿では新型の「W41H」を取り上げた。NTTドコモの「P901iTV」が一世代前の「901i」をベースにしていることを考えると、少々不公平な感も否めないが、ともに2006年春の最新モデルということで統一させてもらっている。

    さて、実際に手にしたときの印象であるが、いずれの端末もこれまでのモデルと比較すると、かなり大きい印象を受ける。実寸や重量的にはさほどではなくとも、手にすると「大きい」「重たい」という印象はどうしても否めない。これには先入観もあるだろうが、それぞれのデザインやバランスも関係しているのだろう。特にW41Hの場合は、画面がQVGA規格よりも大型化していることもあり、余計に大きさが強調されている感がある。

    NTTドコモ P901iTV au W41H
    サイズ 約110(H)×51(W)×27(D)mm 約106(H)×53(W)×27(D)mm
    重量 約150g 約159g
    連続通話時間 約140分 約220分
    連続待受時間 約460時間 / 移動時は約350時間 約240時間
    ディスプレイ 2.5インチ / 約26万色表示 2.7インチ / 65,000色表示(TV表示時約26万色)
    TFTカラー液晶 / 240×320ドット TFTカラー液晶 / 240×400ドット

    実際に端末を並べてみると良くわかるが、両者のサイズはかなり似通ったものとなっている。ヒンジ構造の違いや細部デザインで印象はかなり違って見えるが、もしかしたら、似たような機能を詰め込んでいくと、似たようなサイズに落ち着くのかもしれない。

    両者を並べてみると、シンプルさとデザイン性の対比が興味深い

    開いた際のサイズはほぼ同等

    積み重ねて厚さを比較してみても、大きな差はない

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