【レポート】

Boot Campを紐解く - その裏になにを見る?

4 Boot Campと新ファームウェア

    海上忍  [2006/04/18]

    謎の空き領域

    Boot Campで内蔵HDDを2つのパーティションに分割すると、一時的に「Microsoft Basic Data」なるタイプのパーティションが作成される。Boot Campでは「Windows XP」と表示されるその領域は、diskutilコマンドを利用すれば確認できるはずだ(下図参照)。このパーティションが、後で起動されるWindows XPのインストーラに「C」ドライブとして認識されるのだが、2分割したうちの1つがまるごとCドライブになるわけではない。

    gptコマンド(GPTタイプのパーティションテーブルを管理するコマンド)で内蔵HDDの内容を確認すると、下図のような結果を得られる。Boot CampやDisk Utilityには表示されない、未使用領域がWindows用パーティションの直前に確認できるはずだ。この領域は、Windows XPの「コンピュータの管理」コントロールパネルで「ディスクの管理」を開き、内蔵HDDのディスクレイアウトを表示しても、未使用のままとなっている。

    この一見すると無駄にも思える領域だが、GPTとFDISKの違いを吸収する"緩衝地帯"のような役割を果たしている、と考えられる。gptコマンドとfdiskコマンドそれぞれでパーティションマップを表示すると、前者では128MBの領域が空き領域として認識されているのに対し、後者ではHFS+の一部として認識されている -- GPTをサポートしないBIOSでは、この領域に保存されたデータを正常に読み取れないはず -- からだ。セクタの不整合が生じないよう帳尻を合わせればいいだけかどうかは未検証だが、このディスクジオメトリに関する情報を整理すれば、デュアル、トリプルどころかクアッドブートも可能になるかもしれない。

    XOMを利用してWindows XPを導入したあとのディスク情報。パーティションタイプが、通常Intel Macでは使用されないFDISK形式になっていることがわかる

    Boot Campを利用してWindows XPを導入したあとのディスク情報。Intel Mac標準のパーティションタイプ(GPT)であることがわかる

    ファームウェアのアップデートにより、システムプロファイラに表示されるブートROMのバージョンはIM41.0039.B00からIM41.0055.B02に変更された(画面はiMac 17”)

    gptコマンドとfdiskコマンドの実行結果。第2パーティションと第3パーティションの間に設けられた“緩衝地帯”により、セクタの不整合が生じない仕組みとなっている

    Windows XPの「ディスクの管理」で内蔵HDDのパーティションマップを表示したところ。Cドライブ以前の領域はファイルシステムとして認識されていないことがわかる

    どのブートローダが動くのか?

    CSMと覚しきBIOS互換機能が実装された新ファームウェアだが、Windows XP以外のOSについては、Appleからの正式なコメントは得られていない。XP以外のOSも動作するのか、今後"Leopard"に向けて動作可能なOSが増えるのかどうかは、現在のところまったく不明だ。

    手元にあったCD-ROMからブート可能なOSを手当たり次第試したところ、表2のような結果となった。「起動に成功」と言えるレベルにまで到達したのは、KNOPPIX日本語版 v4.0.2とWindows Server 2003の2つのみで、あとはブート開始直後にフリーズした。この部分についてはユーザ側で対処できる事項ではないが、LinuxなどのオープンソースのOSは独自にIntel Mac対応を進める可能性もある。今後の対応を期待して待とう。

    あの「Be OS 5 Personal Edition」はブートを始めるものの、残念ながらアイコンパレードの途中でフリーズ

    表2: 新ファームウェア(IM41.0055.B02)で起動可/不可のOS

    AROS Live-CDLinux上に実装されたAmiga OSとAPI互換のOS。「Loading stage 1.5 . GRUB loading, please wait...」と表示されフリーズ
    BeOS 5 Personal EditionLive-CD版の「XBEOX」を使用。ブートプロセスは始まるが、アイコンパレードの途中でフリーズする
    Darwin 8.0(x86)カーソルが点滅した状態でフリーズ
    Fedora Core 2インストーラの起動には成功するが、ファイルシステムの新規作成に失敗した旨のメッセージ表示後、強制的にリブート
    Fedora Core 5ブート開始直後にプロンプトが表示された時点でフリーズ
    GNUSTEP Live-CDLinux上に実装されたOPENSTEPとAPI互換の実行環境。「Loading stage 1.5 . GRUB loading, please wait...」と表示されフリーズ
    KNOPPIX日本語版 v4.0.2起動に成功。X Window Systemの起動を含め、Live-CDとして活用できるレベルで動作する(ネットワーク機能は使用不可)
    Windows Server 2003, R2起動に成功。ドライバの問題を除けば、Windows XPと同様に安定して動作する
    XBEOXBeOS 5 Personal Edition(無償版)のLive-CD。ブートには成功するが、アイコンパレードの途中でフリーズする
    Zeta 1.1 Live-Cdブートには成功するが、アイコンパレードの途中でフリーズする

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

        イチオシ記事

        新着記事

        特別企画

        マイナビニュースマガジン