【レビュー】

Intel Pentium Processor Extreme Editionを追試する

1 NetBurstの集大成

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Intelは3月23日、Pentium Extreme Editionの製品ラインナップに3.73GHz駆動のPentium XE 965を追加した。遅ればせながら、やっとこのPentium XE 965(以下XE965)を入手できたので、性能を確認してみたいと思う。

最後(?)のNetBurst

Photo01:XE955の際の表示と比較すると、Steppingの値が変わっている事が判る。

XE965は既報の通り、Preslerコアの3.73GHz駆動となる。このPreslerコアは、EISTが利用できない問題などを修正した新ステッピング(Stepping C-1)となるが(Photo01)、Pentium XEの常としてEISTは「本来」利用できない。なんで「本来」というかといえば、今回実際に利用したXE965ではEISTが動作していたからだ。負荷を掛けるとちゃんと3.73GHzで動作するが(Photo02)、負荷を掛けないと12倍の3.2GHz駆動になってしまっており、しかもBIOSにはこれに関する設定がない、というオマケツキである。実際Photo01~03を見れば分かる通り、CPU Featureを見てもEISTはEnableになっていない筈なのだが、無負荷時には勝手に12倍の3.2GHzまで動作周波数が落ちている。もっともこれは利用しているのがES品だからである可能性が高く、実際の製品では3.73GHz駆動で一定になるのではないかと思われる。一応OSからは、きちんと3.73GHz駆動として認識された(Photo04)。

Photo02:負荷を掛けている状態ではきちんと3.73GHzとなる。

Photo03:が、ちょっと負荷がなくなると途端に3.2GHz駆動に。

Photo04:ちゃんと4CPUとして認識される。CPU Stringが"Intel(R) CPU 6.00GHz"なのはご愛嬌。

さて、スペックで比較する限り、今回のXE965はPentium XE 955(以下XE955)と全く差がない。TDPやIcc MAXなど全く同じ数字になっており、動作周波数以外の違いはない。パッケージにも差はなく(Photo05,06)、逆にいえばXE955では相当マージンがあったのではないかと想像される。Intelは未だに詳細を発表していないが、Smithfield→Preslerの移行で消費電力がかなり下がった模様で、従ってかなり発熱・消費電力のヘッドルームが残されているのではないか、と想像される。実際今年のCESで発表され、3月に詳細が公開されたDELLのXPS 600 RENEGADEでは、XE965を4.26GHzにオーバークロックした状態で出荷されている。個人でオーバークロックを楽しむといったレベルではなく、ハイエンドとは言っても、れっきとしたメーカー製品だから、それなりにマージンが無ければとてもこんなマネは出来ないだろう。そこで、いきなり4.26GHzもあれなので、控えめ(?)に4GHzにトライしたところ、あっさり動いてしまった(Photo07)。CPUクーラーはXE955と同じものを利用したが、特に発熱なども問題はなかった。ここから察するに、相当なマージンがもともとあったものと思われる。なんというか、これなら4GHzオーバーはそれほど難しく無いはずで、これが90nm世代で実現できていればPrescottの寿命はまだ長かったろうに……とも思わざるを得ない。しかしながらIntelの現在のスケジュールでは、Celeron向けには今後もCeder Millコアが利用されてゆくが、メインストリームとハイエンドは全てConroeに置き換えが決まっており、より高クロックのPresler/Ceder Millコア製品を投入する計画は「今のところ」無い。そんな訳で事実上最後のNetBurst製品といっても良いこのXE965、今回は3.72GHzの定格動作以外に、参考となるが、この4GHzオーバークロック状態のスコアも取ってみることにした。

Photo05:ES品とあって、表側には3.73GHz駆動を示すものは何もない。

Photo06:XE955の写真の向きが違うので見難いが、コンデンサ類の配置は全く同じ。

Photo07:倍率をデフォルトの14倍から15倍にすれば4GHz駆動。16倍にすれば4.26GHz駆動も可能。

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インデックス

目次
(1) NetBurstの集大成
(2) ベンチマーク結果(1) Sandra 2005/CPU-Z
(3) ベンチマーク結果(2) PCMark05/SYSMark2004
(4) ベンチマーク結果(3) 3D系ベンチマーク
(5) ベンチマーク結果(4) エンコードベンチマーク
(6) 性能差は縮まったのか

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