【レポート】
インテル・デベロッパー・フォーラム Japan 2006・2日目の7日、インテルは「Apple Mac OSおよびマルチコア対応ソフトウェア開発ツール最新版のご紹介」と題したプレスセミナーを開催した。同日、国内での販売を担当しているエクセルソフトからは、「インテル ソフトウェア開発製品 Mac OS 版」の発売も開始されている。
この開発ツールは、Intel製プロセッサを搭載するMac、いわゆる"Intel Mac"向けとなる製品。同社の開発ツールは、これまでWindows版、Linux版が発売されているが、今回Mac OS向けには、以下の4製品が同時に投入されている。
対応するOSは、Mac OS X 10.4.4以上。C++/Fortranコンパイラーには、単体の「スタンダード・エディション」のほか、ライブラリーとセットになった「プロフェッショナル・エディション」も用意される。
CPUベンダー自らによる開発ツールということで、同社は生成されたアプリケーションのパフォーマンス向上をアピールする。コンパイラーは、SSE/SSE2/SSE3に対応した自動ベクトル化機能、ループをスレッド化する自動並列化機能などを装備、ソースコードの変更なしでも、Core Duoでの実行性能向上が期待できる。ライブラリーは、数値演算用のMKL、マルチメディア処理用のIPPの2種類があり、それぞれ高度に最適化/並列化された関数が利用できる。
コンパイラーは、Mac OS向けの統合開発環境「Xcode」(2.2.1以降)に組み込んで使用することが可能で(ただしFortranコンパイラーは、統合に関してはまだプレビュー扱い)、GCC 4.0とソース、バイナリ、コマンドラインレベルでの互換性もある。MacではObjective-Cの開発者も多いと思われるが、これには非対応。ただし、バイナリ互換は提供されるという。
新製品について説明されたあと、セミナーでは、同じソースコードをインテル C++とGCCでコンパイル、生成された実行プログラムの速度を比較するデモが行われた。最初は行列計算のプログラムで、GCC 4.0では約23秒、インテル C++では約19秒で処理を終えた。
ちなみにWindows版やLinux版のインテル C++には、プロセッサを指定する「-x」オプションがあったが("W"はWillamette、"P"はPrescott、など)、Intel Macには現状Core Duo(またはSolo)しかないので、SSE3までサポートする「-xP」がデフォルトとなっているそうだ。なので、コンパイル時にはベクトル化を行い、できるだけSSE命令を使うようにするという。
今回発売されたMac OS版開発ツールのラインナップを見ると、パフォーマンス解析ツール「VTune」が含まれていない。これに関し質問された菅原清文・同社プロダクト・マーケティング・マネージャーは、「Mac OSにはすでに(Sharkのような)チューニングツールがある」として、今のところ発売の予定がないことを明言。また開発者向けに提供している教育コース「ソフトウェア・カレッジ」について、Mac OS版も今後開催する予定とのことで、時期に関しては「夏くらいには始めたい」(同氏)とコメントした。
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