【レビュー】

Chrome S27の実力を探る - MultiChromeもあわせて検証

1 今回はS20シリーズから最上位のS27を用意

    石川ひさよし  [2006/03/28]

    S3 Graphicsが昨年11月に発表した最新GPUシリーズが「Chrome S20 Series PCI Express Graphics Processor」だ。ATI・NVIDIAがハイエンドクラスの3Dグラフィック性能でしのぎを削るなか、S3はメインストリームクラスの3D性能と低い消費電力、ビデオ再生での高画質化機能などで、コアなファンを集めてきた(と筆者は思っている)。今回、VIA Technologies Japanのご厚意により、Chrome S20シリーズの最上位GPU「Chrome S27」を搭載したグラフィックスカードを2枚お借りすることができたので、これを用いてS20シリーズの魅力に迫ってみたい。

    S27は、DirectX 9.0に準拠したGPUであり、PCI Expressインタフェースに対応した製品だ。90nmプロセスの採用による低消費電力・静音動作などの実現や、メインストリームクラスに向けた価格の実現も可能な、DDR1~DDR3まで柔軟に対応するメモリインタフェースのサポート、GPUのマルチ構成によって性能向上を図る「MultiChrome」機能の搭載……といった特徴を持っている。

    まずはカードの仕様を確認

    2枚のS27

    実際に利用するグラフィックスカードの仕様を確認しておこう。今回利用する2枚のカードは、ともに製品版とは多少異なるというサンプルカードとされた。ただ、ひとつは同社いわく「製品版とほぼ同一のサンプル」というもので、カードの表・裏面にヒートパイプで結ばれたヒートシンク、そこにS3ロゴの入ったファンを備えるという冷却機構を搭載していた。一方もうひとつのカードはGPU上にのみファンが搭載されているというシンプルなもの。おそらく2枚目はメーカーサンプルというレベルのカードであるように思う。

    S3印の大型ファンシンク付き

    ヒートパイプ直結の両面ヒートシンク

    サンプルカードの主な仕様
    GPUブランド Chrome S27
    コアクロック 702MHz
    メモリクロック 662MHz
    メモリタイプ DDR3
    メモリ接続バス 128bit
    搭載チップ SAMSUNG K4J52324QC-BC14(512Mbit)×4
    メモリ容量 256MB
    出力 DVI-I、D-Sub15ピン、Sビデオ
    シェーダーバージョン 2.0
    ピクセルシェーダー 8
    バーテックスシェーダー 4
    Chrome S27と他社GPU製品の比較
    GPU Chrome S27 GeForce 6600 Radeon X1300 Pro
    コアクロック 700 300 600
    メモリクロック 700(?) 275 400
    メモリ接続バス幅 128 128 128
    ピクセルシェーダー 8 8 4
    バーテックスシェーダー 4 3 2

    今回のサンプルカードではメモリクロックが662MHzとなっていたが、VIA Technologies Japanに確認をとったところ、メモリクロックに関しては、メモリタイプによって変わるほか、OEMメーカーにより変更が加わる場合もあるとの回答を得た。いちおう、S3 Graphicsの公式発表ではコア・メモリとも700MHzとされているようだ。また、メモリの最大搭載容量もメモリタイプによって変わる。DDR1およびDDR3では最大256MB、DDR2では最大512MBとなっている。

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