【レビュー】

Intel Core Duo搭載の新Mac miniを試す

4 まとめ - 中身は変われど姿は変わらず

    海上忍  [2006/03/27]

    Mac miniの特徴は、やはりそのボディデザインにある。片手でらくらく持ち運べるほどの質量もさりながら、縦にも横にも設置可能な柔軟性は、従来のデスクトップシリーズ(PowerMac、iMac、eMac)にはなかったものだ。

    その製品コンセプトは、PowerPCからIntelへという内部アーキテクチャの一大転換にもかかわらず、新Mac miniにそのまま受け継がれているといっていいだろう。倍増したUSB 2.0ポートやリモコン受信部の追加など、物理的な変更を伴うはずの機能変更も行われたが、ボディデザインの意匠には影響しない形でそれをやってのけている。モデムポートの廃止は、FAXサーバとしての利用を検討していたユーザにとってはマイナス材料だろうが、ブロードバンド回線が普及した現在、大半のユーザは影響を受けないことだろう。

    購入希望者にとっては、大幅に上昇した価格が最大の変更点と映るかもしれない。エントリ機種に位置付けられるSoloモデルが74,800円と、前モデル(M9687J/B)の58,590円から28%上昇した。上位機種のDuoモデルも22%アップの99,800円と、両モデルとも2割以上価格が上昇している(価格はすべてオープンプライス。表記はAppleStoreの標準小売価格による)。

    だが、Windows XPをブートする方法が確立されるなど、Intel Macには通好みのネタが豊富に存在する。特にMac miniの場合、描画にIntel 950GMAグラフィックスコアを使用するため、VGA BIOSを持たないiMacやMacBook Proよりラクに他機種用のグラフィックドライバを導入できる、という話もある。それらしいパーツを寄せ集めて"なんちゃってMac mini"を作る場合と比べても、同等かそれ以上のスペックを10万円以下で入手できるという点は、これまでMacを購入したことがない層にもアピールするはず。小型ボディにパーツが詰まった構造ゆえのメンテナンス性の低さはあるが、MacユーザのみならずPCユーザにもお勧めしたい"楽しめる"マシンなのだ。

    試用したDuoモデルには、SuperDriveとしてパナソニック四国エレクトロニクス製のUJ-846が搭載されていた

    サウンドデバイスには、次世代PCオーディオ規格とされる「Intel High Definition Audio」を搭載

    小型ながら機能が凝縮された新Mac miniは、その洗練されたボディデザインも相まって、実質的な値上がりにもかかわらず買い得感は高い

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