【レポート】

バンダイ脅威のメカニズム、ガンプラ新工場「バンダイホビーセンター」公開

2 環境配慮や地域サービスでも先端を行く工場

    野口智弘  [2006/03/23]

    生産セクションでは電動式と油圧式の多色成型機が合わせて15台、24時間フル稼働している。この多色成型機はバンダイと東芝機械で共同開発されたもので、国内では唯一この工場にのみ設置されているもの。異なる4色、4素材を同時に成型できるようになっている。工場内に新たに導入された自動搬送機システムは、製品や原料などを無人で運搬。『ガンダム』の作中に登場するシャア専用モビルスーツを模した、赤いカラーリングがなされており、遊び心を感じさせる。なお近日投入予定の2号機には量産型ザクを模した緑のカラーリングが行われるとのこと。

    15台の4色成型機が稼動する成型エリア。床下は生産された金型の貯蔵スペースとなっており、今後10年間分の金型を貯蔵できる。

    工場内で働く無人搬送機

    シャア専用のカラーリングで、モノアイは光らないがランプが光る

    側面には「諸君! 任務終了まで通路をさえぎらないで頂きたい!」と書かれている

    このように各セクションにおいて生産効率の向上が図られているバンダイホビーセンターだが、環境に配慮した工場となっているのも大きな特徴。外壁に設置された大型ソーラーパネルでは、年間5600kw/hの太陽光発電が行われるほか、年間2000トンの雨水を活用するシステム、そのほかハイブリッドトラックの導入やプラモデルの廃材の有効活用などにより、二酸化炭素の年間排出量を379.9t削減。将来的には玩具業界初のグリーンファクトリー認証が目指されている。

    写真左下部分の黒いパネルが太陽光発電用のソーラーパネル

    またバンダイホビーセンターは単なる工場としてではなく、地域に密着したバンダイの新たな拠点として活用される。3月26日には同施設において、モータースポーツホビー「バクシード」の競技大会「バクシード スプリング グランプリ2006」が開催される。一般を対象とした施設見学も予定されており、詳しくは4月中旬以降にサイトにて受付が行われるとのことなので、希望される方はそちらをチェックしていただきたい。

    一般の見学も想定されているホビーセンター内は扉もこのように「ガンダム風」にアレンジされており、見た目にも楽しさを感じさせる。

    ホビーセンターのエントランスロビー。左右には年代順にバンダイのプラモデルが展示されている。中央部分はイベントスペースとしても活用される。

    ロビーに置かれた1980年~1981年の製品展示。初めてバンダイでガンプラが生産された、まさに節目の年と言える。

    販売店などに売り場の提案を行うショップルーム。現在ガンプラは常設されている商品だけでも400アイテム以上になるという。

    ショップルームに併設されたアーカイブ展示場では、ロビーと同じく過去のプラモデル商品が並ぶほか、貴重な開発資料やパッケージ原画などが陳列されている。

    1980年に発売されたガンプラ第1号「1/144ガンダム」の設計図面の原図

    1985年放送の『機動戦士Zガンダム』に登場する、ガンダムMk-IIの検討用試作品

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