【レポート】

OSC 2006 Tokyo/Spring - JBossとOSS、第2の開発モデルとビジネス戦略

    後藤大地  [2006/03/20]

    オープンソースカンファレンス実行委員会は17日および18日、日本電子専門学校において「OSC 2006 Tokyo/Spring」を開催した。オープンソースソフトウェア(OSS)に関する各種セミナーが開催されたほか、企業/団体/コミュニティから展示などが行われた。17日には、JBoss, Founder, Chairman and CEO, Marc Fleury氏による「JBoss社紹介と製品戦略のご紹介」が講演された。

    「シリコンバレーにおけるもっとも嫌われ役は、実は私たちかもしれない」と語るMarc Fleury氏。さらに「OSSをかわいいものだと思っているかもしれないが、また破壊的なものでもある。OSSをエンタープライズにもってきたとき、それはなおのことだ」と述べた。同社はエンタープライズ向けJBossプロダクトをOSSで提供しており、その状況を比喩したものだ。

    JBoss, Founder, Chairman and CEO, Marc Fleury氏

    JBoss Enterprise Middleware System

    JBossはOSSで構成されたエンタープライズシステムを使ってサービスを提供しているベンダ。同氏はまず同社のビジネスモデルを紹介した。プロの開発者を雇ってJBossプロダクトの開発をおこない、プロダクトはOSSとして公開するというものだ。同社はプロダクトを使ったサービスを提供し有用な価値観を創出するというモデルを採用している。ライセンス料をとったり、フルスタックのプロダクトを販売するといったことはしない。費用はサービスを提供するために使われるのだという。また同氏は雇用した開発者による成果物をOSSとして提供することを、OSSにおける題2の開発モデルであると繰り返し述べた。

    また同氏はOSSを使ったビジネスモデルを3つにわけて紹介した。商用と非商用を提供するモデル、製品の区別はつけずにデュアルライセンスで対処するモデル、製品の区別もライセンスの区別もつけずサービスを提供するモデルだ。同社のモデルはこのなかで一番最後のモデルに当てはまるという。資金の投入方法についても、マネージャの判断に頼るモデルとユーザのフィードバックをベースにする方法などを紹介し、OSSを活用した経営についてもふれた。

    JBossは16日、テンアートニとパートナーシップ契約を締結し、日本国内への展開を強めたことを発表。ほかにもすでにNEC、野村総合研究所、日本HPとパートナーシップを締結しており、今後もパートナーシップをベース戦略として日本国内における展開を進めていくとしている。

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