【レポート】

CeBIT 2006 - Microsoftが話題の「Origami」を公開、各社ブースではUMPCの展示も

    笠原光  [2006/03/18]

    Microsoftが「Origami」(コードネーム)の名称で話題となったモバイルPC向けプロジェクトの内容を公開した。それにともないCeBIT 2006の会場内では、Origamiのハードウェアとなる小型モバイルPC「Ultra-Mobile Personal Computer」(UMPC)のデモンストレーションが開始された。この小型モバイルPCは、タッチスクリーンやペンおよびキーボード入力インタフェースを備え、小型ながらWindowsの持つ機能性を損なうことなく利用可能な、モバイルPCの新しいカテゴリだと説明されている。

    MSブースでは、Origami(コードネーム)ソフトウェアを搭載したUMPCハードウェアのデモンストレーションが行われていた。まずはこんな風に片手で持ってタッチペンで利用する利用形態が考えられる

    つづいては両手で持って利用するスタイル。この操作方法だと、たしかにノートPCなど既存のモバイルPCとは少し違ったカテゴリの製品に見えてくる。ちなみに「Origami」というコードネームは、やはり日本の「折り紙」からきているとのこと

    UMPCは、800×480ピクセル以上の解像度を持つ7インチ程度のタッチパネルセンサ内蔵ワイド液晶ディスプレイを持ち、30から60GBのHDD、およびWi-FiまたはBluetoothといった無線機能を搭載する。その重量はおよそ900g未満で、バッテリ接続時間は2.5時間以上とされる。CPUにはIntel Pentium MおよびCeleron M、またはVIA C7-Mを採用。ほかデバイスによっては、GPSやWebカメラ、TVチューナーなどの追加拡張機能が搭載される可能性もあるという。なお、価格はおよそ500ドルから999ドルの間を想定しているそうだ。

    PC同様のコンポーネントとWindowsのフル機能が備わっているということで、光学ドライブやキーボードを接続したこんな使い方も考えられている

    UMPCに搭載されるOSは、"Origami"プロジェクトにより開発されたUMPC向けソフトウェアを組み合わせた「Windows XP Tablet PC Edition 2005」。拡張機能となるTouch Packインタフェースツールの採用により、通常のモバイルPCとは異なるUMPCの利用スタイルにあわせた最適なインタフェースなどを実現しているという。ちなみに、Windows XPベースのOSを採用した現在の製品は第1世代にあたり、将来の製品では次世代Windows「Vista」が採用される予定となっている。

    Origamiの特徴的な機能でもあるソフトウェアキーボード「Dial Key」。画面の左右に配置されており、UMPCを両手で持って使用する際には、両手の親指でキーを打ち込むかっこうとなる。また、キーボードのオブジェクトは透過させることも可能

    さてそのUMPC、CeBIT 2006にてSAMSUNGの「Q1」、ASUSTeK Computerの「R2H」、Founderの試作機が発表もしくは展示されており、加えてVIA TechnologiesのブースではPaceBlade Japanが国内向けに発売を予定しているという「Smart Caddie」を確認できた。このうち、Q1とSmart Caddieはすでにある程度の仕様が公開されているので、少し詳しくご紹介したい。

    ASUSTeKの「R2H」。130万画素のデジタルカメラ機能を搭載している

    こちらはFounderの試作機

    Q1の主な仕様は、CPUが超低電圧版Celeron M 900MHz、チップセットがi915GMS、グラフィックスは内蔵のGMA900を利用し、メモリは512MBのDDR2 SODIMM(PC2 3200)、HDDは40GBの1.8インチを内蔵する。液晶ディスプレイは800×480ドットの7インチワイドタイプで、ほか、10/100baseのLAN、IEEE802.11b/g対応のWi-Fi、USBなども搭載。本体サイズは227.5(W)×139.5(H)×24.5~26.5(D)mmで、重量は779g、バッテリー駆動時間は3.5時間以上とされている。

    SAMSUNGの「Q1」を前面から。右縁にUser Define Button、左縁に8way Joystickなどを配置している

    天面。LANポートとCF Card Slotが見える

    左側面。USBポートやヘッドフォン用ミニジャック、ボリューム、Holdスイッチなどが並ぶ

    右側面。USBポートと電源コネクタが見える。ちなみにカバーのようなものが見えるが、それを外すとVGAポートが搭載されていた

    Smart Caddieは、VIAがCeBIT 2006にて新たに発表したモバイル向けCPU「超低電圧版C7-M」を搭載する。主な仕様は、CPUが前述の超低電圧版C7-M 1.0GHz、チップセットがVN800+VT8237R、グラフィックス機能はノースブリッジ内蔵で、メモリはDDR2 SODIMMを採用している。担当者によれば、日本での販売価格は8万円程度を想定しているとのことだ。

    発表されたばかりの超低電圧版C7-Mをさっそく搭載したUMPC「Smart Caddie」。国内発売の具体的な予定があるだけに期待も大きい。画像はちょうど「Dial Key」を起動させたところ

    搭載OSは「Microsoft Windows XP Tablet PC Edition 2005 Version 2002 Service Pack 2」

    画像はデバイスマネージャを開いたところ

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