【レポート】

CeBIT 2006 - Samsungの戦略発表 - 1000万画素カメラ付き携帯、"Origami"対応Q1を発表

1 最新技術、マルチメディア、ファッション、ビジネス分野を軸に携帯事業を展開

    末岡洋子  [2006/03/12]

    韓国のSamsungは、ドイツ・ハノーバーで開幕した「CeBIT 2006」にて発表会を開催。CeBIT直前に発表した8GB HDD搭載携帯電話などを披露しながら、今後の戦略について語った。

    携帯電話の出荷台数は10年で100倍に

    2005年は同社の携帯電話事業にとって、大きな節目の年となった。米Motorolaと激しい2位争いを続けてきた同社だが、Motorolaは「RAZR」のヒットなどにより2位の座を堅く守っている。Samsungは2005年、出荷台数1億台を達成、この分野に進出した1996年は100万台だったことから、10年で100倍を達成したことになる。

    「世界をあなたの手の中に(the world in your hand)」をスローガンとする同社の戦略は、最先端の技術を届けること。昨年のCeBITで世界初の7メガピクセルカメラ搭載携帯電話を発表した同社は、今年10メガピクセルカメラ搭載モデル、8GB HDD搭載モデルと、2つの「世界初」携帯電話を披露した。

    10メガピクセルカメラを搭載した「SCH-B600」は、光学3倍・デジタル5倍の15倍ズームが可能で、デジタルカメラと同じように写真を撮ることができるとしている。8GBのHDDを搭載した「SGH-i310」は、Windows Mobile 5.0を搭載したスマートフォン。楽曲なら2,000曲を収容可能としており、フラッシュ付き2メガピクセルカメラも持つ。

    10メガピクセルカメラ搭載の「SCH-B600」

    8GB HDD搭載の「SGH-i310」

    あらゆる規格をサポートしてニーズに答える

    同社の携帯電話事業の主軸は、最新技術、マルチメディア、ファッション、ビジネスの4つで、上記の「B600」「i310」はマルチメディアに入る。

    この日、登壇した同社担当者はそれぞれの分野のハイライトを語ったが、特に重要なのが"3Gの先の技術"として位置づける最新技術だ。同社はモバイル先進国の韓国に本拠地を持つこともあり、HSDPA、Mobile WiMAXなどの最新技術をいち早く取り入れる意向だ。

    HSDPAでは、最薄のHSDPA端末「Z560」「ZX20」などがある。これらが下り最大1.8Mbpsを実現するのに対し、同社は先に3.6Mbpsトライアルに成功、これに対応する世界初のHSDPA端末を提供する予定だ。Mobile WiMAX(802.16e)では、基地局、システムでもソリューションを提供しているが、端末でもスマートフォンなどの携帯電話、PCMCIAカードなどを提供、顧客のニーズをすべてカバーするとした。

    HSDPA端末「SGH-Z560」

    またマルチメディア分野に入るモバイルTVでも、S-DMB(衛星デジタルテレビ放送)、T-DMB(地上波デジタルテレビ放送)、DVB-H、MediaFLOとすべてのモバイルTV規格をサポートする。T-DMBをサポートした「P900」、DVB-Hをサポートした「P910」などが紹介された。

    T-DMB対応の「P900」

    DVB-H対応の「P910」

    ファッションではスリム、スライドがキーワードとなる。折りたたみ式3G端末としては世界最薄という「Z510」、薄さ9.8mmを実現した世界最薄3G端末「Z150」、1.3メガピクセルを搭載し、クレジットカードサイズの世界最薄のカメラ付き携帯電話「P300」など、世界最薄を強調した。

    超薄の2.5G端末「D870」

    携帯電話事業の売上高はこの10年間で170倍に規模を拡大、1996年には9,900万ドルだった売上高は2005年には167億9,700万ドルになった。そして、ミッドレンジとハイエンドの製品ポートフォリオを充実させたことで、現在では「トップティアベンダーとしての地位をゆるぎないものにした」と同社。実際、平均販売価格はNokia、Motorola、Sony Ericssonなどの競合他社より高く、ブランド認知度でも世界第20位にランクしているという。

    急成長する携帯電話事業

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