【レポート】

IDF Spring 2006 - Viivならではの使い勝手と接続性をアピール

Yoichi Yamashita  [2006/03/09]

昨年秋のIDFでブランド名が発表されたデジタルホーム向けプラットフォーム「Viiv」。今年1月のCESで正式に発表され、搭載製品が小売店に並び始めた。今後はViivの世界を広げるとともに、同社がViivで実現しようとしている利用モデルや、デジタルエンターテインメント体験を消費者に浸透させることが課題となる。そのためデジタル・ホーム・グループ担当副社長兼ゼネラル・マネジャーDon MacDonald氏の基調講演は、Viiv対応製品の手軽さやシームレスな使い勝手をアピールする内容となった。

世界中のベンダーからViiv製品が登場

リビングルームに置かれている各種機器を15分間動かした状態で温度を計った結果。DVDプレーヤーはコーヒーに迫る熱を持つ。モバイルCPU搭載の「Golden Gate」はナイトライト並

まずMacDonald氏がViivを簡単に説明し始めるのと同時に、その後ろでViiv PCを組み込んだホームネットワークを構築し、デジタルメディアアダプター(DMA)を追加して、Viiv PCからDMAが接続されたTVにコンテンツをストリーミングできるようにする作業がスタート。たった1人の要員で、セットアップにかかった時間は3分51秒。Viivの説明が終わらないうちに終了してしまった。その後、Viiv PCと非Viiv PCで、DV-AVIファイルの取り扱いや、オン/オフを比較するデモが披露された。Viiv PCではDV-AVIがMPEG-2にトランスコードされて広く利用できるようになるのに対して、非Viiv PCではサポートされていないという表示だけ。またViiv PCでは家電のように瞬時にオン/オフが切り替えられる上、オフ状態にしてもViiv PCからストリーミングされている映像はとぎれない。一方、非Viiv PCは電源オフとともに、その中のコンテンツにはアクセスできなくなってしまう。このように今回はユーザー側の視点に立ったデモを中心に、802.11nやHomePlug AV、さらにはUDIなど、Viivのコネクティビティを実現する技術が取り上げられた。

3分51秒で、Viiv PC、ホームネットワーク、DMAなどのセットアップが終了

Viiv PCと非Viiv PCの機能比較

さらに、最新のViiv PCとして、ピザボックス型のファンレスPC「BOXONE」やスウェーデンのKAPSELのメディアセンターPC、さらにコンセプトプラットフォームの「Salt Creek」などが紹介された。Salt Creekは高解像の大きなディスプレイを本体に備えているのが特徴で、別途モニタに接続することなく、本体だけで操作できるので、ホームシステムのコントロールなどに適している。またMacDonald氏はSalt Creekを使って、リモコンに話しかけて操作する音声コマンドのデモを披露した。

下がONEBOX、上がKAPSEL製のユニークな形のメディアセンターPC

本体に大きなディスプレイを備えるコンセプトプラットフォーム「Salt Creek」

Salt Creekを音声で操作。ボタンが一つもないリモコンの可能性も……

次世代のCoreマイクロアーキテクチャについては、ゲームを使ったデモが行われた。ゲーム向けに最適化されたPentium Extreme Edition 955を搭載したPCと、特に手を加えていないConroeを搭載したPCで、「Call of Duty 2」を使って3Dゲームの処理速度を競わせた。その結果はPentium Extreme Editionシステムが90fps、Conroeシステムは111fpsだった。

現行のゲーム用にチューンナップされたPCと特に手を加えていないConroeシステムで3Dゲームの処理速度を比較

また、一方がNANDフラッシュメモリを使った新技術を搭載しているという以外は、全く同じ構成のPC(Pentium Extreme Edition搭載)を使って「Battlefield 2」で対戦したところ、約半分の時間で起動したNAND技術搭載機の圧勝だった。モビリティ・グループの基調講演で紹介されたRobsonと同様の技術が使われていると思われるが、MacDonald氏は詳細を明らかにしなかった。NAND技術は、Conroeのリリースと同時期に利用できるようになるテクノロジだという。

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