【レポート】

PMA 2006 - 2つのプロ向けRAW現像ソフトが一騎打ち

1 AppleはApertureのバージョン1.1をデモ

    小山安博  [2006/03/04]

    デジタルカメラとフィルムカメラの違いとして大きいのが、撮影した画像を自分で自由に編集することができる点だ。特にデジタル一眼レフなどの高級機では、レンズから入った光をそのまま記録するRAW画像を使えばよりいっそう自分好みの写真に仕上げられる。

    デジタル一眼レフとRAW利用の高まりにともない、各社からRAW現像ソフトが発売されており、米国フロリダ州オーランドで開催されたPMA 2006でもRAW現像ソフトが数多く出展されていた。

    その中でも注目がApple Computerの「Aperture」とAdobe Systemsの「Lightroom」だ。Apertureはすでに製品化されているが、Lightroomは現在パブリックベータ版として公開されている。両社とも最近になってバージョンアップを行っており、PMA会場でも両社はそれぞれのソフトのデモを実施、注目を集めていた。

    Appleブースでデモが行われていたAperture

    こちらはAdobeのLightroomのデモ

    RAWのデコードアルゴリズムが改善されたAperture

    Apertureは、RAW画像はもとより、JPEGやTIFF画像などを扱う画像処理ソフトだ。基本的にはRAW現像ソフトと考えていい。卓越した画像選択機能を備え、短時間で撮影した画像を自動的にひとまとめに(スタック)してくれるなど、分かりやすい操作性を実現している。

    Apertureの画面

    2画面表示

    特にカーソル位置の一部をピクセル等倍で表示してくれるルーペ表示は格段に使いやすい。複数の画像を並べて比較したり、レーティングで格付けしたり、現像に必要な機能は十分にそろっている。

    撮影時間の近いものを自動的にひとまとめにするスタック

    サムネイルも2画面同時表示ができる

    PMAの会場でデモされていたのはバージョン1.1。いよいよユニバーサルバイナリ化され、Intel Macでも利用可能になったのが最大の変更点だ。会場では、実際にIntel Core Duo搭載のiMacでのデモも行われていた。

    デュアルディスプレイ環境では、片方に全画面表示をすることができる

    ユニバーサルバイナリ化され、Intel Core Duo搭載のiMacで稼働するAperture

    Apertureはこれ以前のバージョンアップでホワイトバランスの調整がより正確になって高速化されたほか、Auto-stackinのパフォーマンス向上、イメージ出力の品質向上などが図られている。 バージョン1.1ではRAW画像のデコードアルゴリズムを改善、より高画質化した。RAW画像のコントラストやシャープネス、彩度を調整するFine Tune Controlも搭載している。

    さらにオートノイズ補正機能、露出、カラーバランス、明るさの調整で利用できるRGB / LAB / CMYKのカラーメーターといった機能を追加。パフォーマンスの向上も多岐にわたり、画像のエクスポート、メタデータの操作、ヒストグラム、切り抜き、Web出力などが改善されたほか、キーワード検索では顕著に速度が向上しているそうだ。

    「次世代」とまで言い切る新しいRAW現像アルゴリズムの精度は興味深く、来場者の関心も高かった。

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