【レポート】

Apple発表会 - 最新Front Row搭載「Mac mini」、iPodの新利用スタイル

1 DuoとSolo、2つのモデルをそろえたMac mini

    Yoichi Yamashita  [2006/03/01]

    米Apple Computerは2月28日(米国時間)にカリフォルニア州クパチーノの本社で製品発表会を開催、Intel製CPUを搭載した「Mac mini」、iPod用の新スピーカーシステム「iPod Hi-Fi」などを発表した。

    今回の発表会はApple本社のタウンホールで開催された

    開始直前、壇上には黒い布で覆われた2つの台

    発表会が始まる前、壇上には2つの台が置かれ、それぞれに黒い布がかぶせられていた。まず最初に比較的小さく見える台の布が取り払われ、Mac miniが登場した。見た目にはまったく変わらない。しかし、その中にはMac miniの世界を大きく広げる数多くの新機能がつめ込まれている。

    新Mac miniの最大の特徴はIntelのCoreプロセッサ搭載である。同社は今年1月のMacworldで、デュアルコアプロセッサのCore Duoを搭載したデスクトップPC「iMac」とノートブックPCの「MacBook Pro」を発表している。そのため、今回のMac miniの発表・出荷開始で、「Intel製CPUを搭載した製品の出荷を開始してから、わずか60日で製品ライン全体の50%の(Intel製CPUへの)移行を実現した」と同社CEOのSteve Jobs氏。またMac miniは、Intel製のシングルコア・プロセッサ(Core Solo)を搭載した初のMacとなった。

    向かって右側の台の正体はMac mini

    初のインテル製シングルコアCPU搭載ということで、まずはCore Soloモデルから紹介

    発表会で示されたMac mini G4とのベンチマーク比較を紹介すると、Core Solo搭載Mac miniはSPECint_rate2000で2.5倍、SPECfp_rate2000で3.2倍の数値となっている。Core Duo搭載モデルとの比較では、SPECint_rate2000が4.8倍、SPECfp_rate2000が5.5倍の数値だ。

    Core Solo搭載モデルとMac mini G4のベンチマーク比較

    Core Duo搭載モデルとMac mini G4のベンチマーク比較

    2番目に大きな特徴は、ワイヤレスリモコン「Apple Remote」を使った操作を可能にする「Front Row」の搭載だ。「iLife '06」もプリインストールされており、Mac miniはアップルが提唱するデジタルライフを、非常に手頃な価格で楽しめるMacとなる。

    ディスプレイ/キーボード/マウスは自分で揃えるBYODKMは従来モデルから変わらず

    Front Row搭載でテレビの横に設置して使うことも……

    この日の発表会で唯一行われたデモがFront Rowだった。Jobs氏がApple Remoteを取り出して、離れた場所からリモコン操作で音楽を再生しようとすると、「あなたのiTunesライブラリには音楽が入っていません」という表示。「あっ、デモ機にコンテンツを入れ忘れているよ!!」(Jobs氏)。「……(会場苦笑)」。「では、次の機能のデモに移ろう」(Jobs氏)としょんぼりしながら、「Shared Music」を選択すると音楽がズラりとリストされた。これは最前列に座っていたPhil Schiller副社長のMacBook Pro内の音楽である。これまでFront Rowではローカルのファイルしか扱えなかったが、Mac miniに搭載されている最新のFront Rowはネットワーク経由で音楽/写真/ビデオなどを共有できる「Bonjour」に対応している。だから、デモ用コンテンツをうっかり入れ忘れても大丈夫……というデモだったのだ。Jobs氏によると、Front RowをサポートするiMacやMacBook Pro向けにも、まもなくBonjour対応の最新版へのアップデートが提供されるそうだ。

    Front Rowのデモ。iTuneライブラリに曲がないと警告

    Shared Musicを選択

    最新のFront Rowに追加されたBonjourを使って、Schiller氏のMacBook Pro内の音楽にアクセス

    新Mac miniでは、前モデルでは2つだったUSB 2.0ポートが4つに増えた。またイーサネット端子がギガビット(1000BASE-TX)対応となり、5.1チャンネルの出力に対応するS/PDIF端子が加わった。主な仕様を紹介すると、1.5GHz Core Soloモデルは、HDDが60GBで、コンボドライブ搭載。1.66GHz Core Duoモデルは、HDDが80GBで、SuperDrive搭載となる。メモリは512MBで、最大2GBまで拡張可能。グラフィックスはIntel GMA950グラフィックスプロセッサ。AirPort ExtremeとBluetooth 2.0 + Enhanced Data Rateを標準装備。インタフェースはFireWire 400×1、USB2.0×4、10/100/1000BASE-Tイーサネット、DVIなど。価格は1.5GHz Core Soloモデルが74,800円、1.66GHz Core Duoモデルが99,800円となっている。

    Mac mini

    USBポートが4つに増え、S/PDIF端子を備えるMac miniの背面

    展示場ではオフィスや居間など様々な部屋を用意してMac miniを展示

    Mac miniの主な機能

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